20代で会席料理店の女将に
京都などの名店で修業を積んだ店主が腕を振るう「料理や 和美」で女将を務める柴田美香さん。20歳で13歳年上のご主人と結婚、その1カ月後にお店をオープンしました。結婚直後の独立に不安はなかったのかと聞くと、「私自身、本格的な会席料理店での接客は初めてで。覚えることが多すぎて不安を感じる暇もありませんでしたね」と笑います。
自分らしいおもてなしを追求したい
「お客さまにはリラックスしてお料理を楽しんでほしい」と話す美香さん。お客さんとの会話を大切に、接待の席では時にはお酒のお付き合いをすることも。何より美香さん自身、はじけるような笑顔とちゃきちゃきとした話し口で、一般的な「女将」のイメージとはいい意味で正反対の印象です。「当初は格式ばった雰囲気で接客した方がいいのかなと悩みましたが、公私共にお世話になっている和食店の大将から『美香ちゃんらしくやればいいんだよ』と言ってもらえて。飾らなくていいんだって気付いたんです」。 結婚前の顔合わせに利用したお客さんに子どもが生まれ、お宮参りや七五三のお祝いで来店してくれることもあるとか。「お客さまの人生の節目に寄り添えるのはとても光栄なこと。勉強を重ねて、私らしく『おもてなし』の質を上げていきたいですね」と話してくれました。