長年温めた夢を 実現させた2人
2017年に独立・開業したばかりの起業家1年生、武藤幸子さんと天ケ谷桂子さんのお二人に対談をしていただきました。
武藤 幸子さん
HANA Styleup代表
新卒で都内有名ホテルに入社後、国内航空会社のCAになり、新人育成にもあたる。結婚後退職。出産後、さまざまな経験を経て、都内司法書士法人に10年間勤務2017年8月にマナー講師として独立。
天ケ谷 桂子さん
老犬ホーム・ペットホテル「ゆるやか」代表取締役
パート勤務をしながら実父の介護と愛犬の介護を同時に行った自身の経験から、年老いた愛犬をみとる「老犬ホーム」の必要性を痛感。2017年11月に開業。
天ケ谷さん:構想は4年ほど前からありました。私自身の愛犬介護の経験から、老犬の介護で悩んでいる人は大勢いるはずと考え、そんな飼い主さんを助けていきたいと行動に移したのは昨年1月。開業に必要な資格の勉強を始め、それと平行して開業場所を探しました。
武藤さん:
すごい行動力!私もCA(客室乗務員)時代から独立の考えはあって、2人目の出産を機に決意しました。子どもの体調不良や行事で会社をお休みするのが心苦しくて…。個人事業主になれば、もっと自由に時間が使えるかな、と思ったことも大きいです。
天ケ谷さん:マナー講師を選ばれたのは、やはりCAのご経験から?
武藤さん:はい。私のキャリアで人のためにできることは、と考えた結果です。企業は予想以上に「人材育成」に関心が高く、夫も知人に宣伝してくれたりと協力的。そのおかげで大口のお仕事が決まったことも!
天ケ谷さん:独立後、時間の融通は利くようになりましたか?
武藤さん:それが全然! 会社員時代は権利としての有休があったから、今思えば休みやすかったなって。天ケ谷さんもギャップはありましたか?
天ケ谷さん:ペットホテルとしての利用者が大半を占めていることに驚いています。開業から数カ月でリピートしてくれる方もいて、そこはとてもうれしい誤算です。ただ、やはり「老犬ホーム」自体の認知度が低いのかな、と。なので最近、動物病院などにも営業を始めました。
武藤さん:最初のうちは事務も営業も1人でやらなければならないので、独立すると忙しくなりますよね。でも私、以前は毎月通っていたマッサージに行かなくなったんです。自分のやりたいことをしているので、忙しくてもストレスがないのかな。
天ケ谷さん:私も生き物を扱っているため基本的に休みはないけれど、好きでやっていることなのでつらいとは思いませんね。これが雇われている立場だったら、また違うのかもしれません。武藤さん:目標はありますか? 私はとりあえず年商1千万円かな。
天ケ谷さん:このお店をもっと大勢の方に知っていただいて、利用してもらうことです。