「地元の街で一生懸命」というスローガンを掲げていますが、どのような思いがあるのですか?
久美子さん:材木屋さんをやっているころから数えて4代目なので、地元で仕事をして、地元で生きていくのが当たり前なんですよ。
「外に修行に出て、多くのご縁をいただいてから、地元の街に帰ってきて、地元の街に貢献するような人間になりなさい」という母の教育方針を素直に受け入れて、ここまできました。歳を重ねて、ますますその思いが強くなっています。
敬司さん:地元で必要とされる、支持されるということは本物じゃなきゃダメなんです。私たちは本物の家づくり、正直な家づくりをしています。
例えば、安心で安全な空間をお届けするために空気測定をしたり、雨養生で雨に濡れないように建築したりしています。目の前のお客様の要望に全力で応え続けていきますよ。
久美子さん:三河屋さん、御用聞きみたいな立場になりたいと思いますね。「困ったときに電話してね」とか、「私ができないことは他の人を紹介するよ」とか、街の方々とコミュニケーションをとりながら、些細な要望にもお応えできる立場になりたいです。そういう立場の人が地域にいると、見守れる環境ができて安心だと思うんですよ。
敬司さん:これからは心と技術がないと生き残れませんから。家づくりから街づくりへとつなげていきたいですね。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
敬司さん:自分のことを信じることですね。周りは関係ありませんから。周りを気にしすぎるとブレてしまうかもしれませんよ。
久美子さん:ブレないためには、経営理念が必要だと思います。私たちは「地元の街で一生懸命」、「三世代交際」を掲げたことで、この言葉が染みついて、「だから地元の街なんだ」「だから正直な仕事を続けていくんだ」という思いが強くなりました。こういう思いが理念になり、ブレない軸を作ると思います。