私は、この近所にある米屋の次男でした。当時、先代が実家を利用してくれていて、時々店を手伝っていた私を見て「うちの婿へ来てくれたらいいな」と思ったそうです。それを知人の方に話したことが縁となり、婿入りをすることに。自営業の家庭で育ったので、同じように自営業を営む家に入ることについて、あまり抵抗は感じませんでした。24歳の時に後を継ぎ、先代に一から経営を教えてもらいました。
電子マネーやいばらきKidsClubカードが利用できるそうですね
先代の時代からのお客様は、80歳を超えている方やお亡くなりになった方も多くなりました。そのため、少しでも若い世代にも利用していただけるよう、電子マネーを導入したり、いばらきKis Clubカードの協賛店になったりといった工夫をしています。多くの方に興味を持ってもらえるよう、ホームページも作りました。
実は、娘の夫が家業を継ぎたいと言ってくれています。こういう取り組みはお客様のためだけではなく、次世代へのスムーズなバトンタッチのためでもあります。現在私は61歳ですが、あと4年は頑張り、その後は若い世代に引き継いでもらえたらと思っています。
また、お客様のお宅にお伺いすることが多い事業なので、今後もお客様が頼みやすいお店にしたいと思っています。正直、品ぞろえではホームセンターにはかないません。しかし、設立して63年がたち、地域に密着した金物店としてご利用いただけています。そんなお客様を大切にしていきたいですね。
商いは飽きないでやる
これは、先代から教えてもらった言葉。商売は「飽きないでやる」ことによって、お客様に好まれるようになります。大きな仕事だけを望まずに、小さなことでも地道に続けること。口伝えで仕事が入るようになったので、続けることは大事ですね。