取手で開業して13年、今までを振り返っていかがですか?
10数年前、若い子たちが飲みに行くのは柏しかなかったんです。その流れを止めたかったんですよ。
取手にも良い店あるよ、と。そしてお店を出したものの、周りの人たちには失敗すると思われていました。でも、飲食店で10年後に生き残っているのが1割という世の中で、13年続けることができています。地域の皆様にかわいがってもらったおかげです。
今は取手で何ができるかを考え、店舗に来ることができない方々にも楽しんでいただける「真心ケータリング」などフィールドを広げています。「ヤンチャな企業が取手にあるな」「あのグループ、何かやっているよな」と思われるだけでもひとつの
ブランド力になると考えています。これが取手に対する恩返しなのかな。やっていることが結果的に街の元気につながればと考えています。
お店の名前に「別邸」や「裏庭」など庭に関する言葉が付いている理由は?
庭には、洋風の庭、和風の庭など、いろんな形がありますが、嫌なことを想像する人はいないと思うんですよ。みんなにとって、ゆとりのスペース、憩いの場所なんです。みんなのゆとりのスペースとして、遊びに来てくださいねという意味があります。お客様にとって居心地の良い空間を提供し続けていきたいですね。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
強い気持ちを持ち続けられるかどうかですよ。最後は自分との戦いですね。自分は「ここから逃げ出さない、従業員の生活を守る」と決めています。
最後は気持ちの強い人間が残っていると思いますよ。ただ、意固地になるのは良くないですね。失敗したら素直に反省する、素直に謝るんです。反省をして、謝って、次に生かせばいいんですよ。でも後悔はしないことです。自分で決めたことなんだから。人のせいにはしないこと、全ては自分の責任ですよ。後悔しても何にもなりません。一番は、気持ちを強く持ち続けることですよ。