薬と健康をトータルコーディネート
薬剤師を目指したきっかけは、子どもの頃小児ぜんそくで病院や薬局のお世話になることが多く、身近に感じていたからです。高校卒業後、資格が取れる勉強をしたくて大学の薬学部へ進み、その後大学院へ。江戸川区の調剤薬局に勤務していた時、根本医院の理事長と知り合い、あおば薬局龍ケ崎店を隣にオープンしたのが昨年の12月です。
都内の薬局に勤務しながら、独立するための支援制度や勉強会がないかとインターネットで探していて、龍ケ崎の創業スクールを見つけました。業種もさまざまな人たちに刺激を受け、広い視野で自分の創業を見ることができました。
「医薬分業」の流れで、病院内ではなく近隣の調剤薬局で薬を出すシステムが確立されていますよね。大きな病院だと薬を受け取るのに時間がかかるので、患者さんの待ち時間短縮にも役立っているのでは。「かかりつけ医」とか「かかりつけ薬局」という言葉がありますが、私たちの役割はお薬手帳に症状を記録し、きめ細かなケアを心掛けることが大切だと思っています。医師には言いづらいことでも遠慮せずに相談してほしいですね。病気の状態を少しでもいい方向に持っていくのも私たちの仕事ですから。
国は医療費削減のため、処方薬の80%をジェネリック医薬品に移行させようとしています。薬の種類にもよりますが、患者さんの負担もずいぶん軽くなるので、ぜひ相談してみてください。私はジェネリック医薬品の推進と同時に新薬の勉強会にも積極的に参加し、医師と新薬の使用についての相談などもさせてもらっています。
これからの展望は、薬に関することや健康に関することをトータルコーディネートすること。在宅医療についても積極的に取り組みたいと考えています。医師が往診をして処方箋を書き、私たちが薬を届ける。患者さんがきちんと薬を飲んでいるか、飲みにくいなどの問題はないか、薬の効き具合はどうかなどをモニタリングして、医師やケアマネジャーに伝えていく。将来はスタッフを増やし、私が患者さんの元に足を運べるようにしたいです。