リニューアル後初の龍ヶ崎での開催となりました「新・社長塾 小村悦子の“社長!お話聞かせてください!」龍ヶ崎でもやはり初回はスペシャリスト回として山田實税理士事務所 代表 山田實さんをお招きしました。
ひとときは保険金融業に身を置き、在職中はFP3級を取得していながら数字や経理に苦手意識のある、起業3年目のフリーアナウンサー小村悦子です。
確定申告は自ら行っているものの、「年に一度の最大のストレス!申告が終わっても頭から離れない!税理士さんにお願いしたらどうなるんだろう?」と検討し始めているそう。
起業したての事業主の皆さんにとって「税理士さんとどう付き合っていけばいいか」を根掘り葉堀り伺いました!
新卒から昨年7月の定年まで税務署職員としてお勤めだった山田さん。ご退職後の昨年、税理士事務所を立ち上げられました。
「税理士としてはまだ1年目ですよ」と微笑まれますが、つまりは社会人としてのキャリアは全て税務に関わって来られた「税」のスペシャリストです!
税務署職員時代は県内の税務署8箇所をまわり、さまざまな業務に携わって来られた山田さん。法人税に関わる業務を長らくご担当され、ましたが酒税に関わる業務のご経験も。
ご定年までの数年はご相談ダイヤルのコールセンターで一般のお客様の質問にも対応されたそうです。
気軽に聞ける相談ダイヤルだからこそ気軽な質問から専門的な質問など幅広く対応されてこられたそうです。
敷居が高いと感じる方も多い「税務署」ですが、「丁寧で接遇もいい、官公庁のなかでも一番二番の対応の良さなのでは?」と。
ご経験から税を介して県民性や地域性も垣間見える面白いエピソードも教えていただきました。
税といっても消費税から法人税や相続税など多種多様な種類があり、そして相談する方も個人や法人など様々、ご相談事も相談する方も然り、です。
「様々な種類の税があるのでわからなければ気軽に訪れて相談していいんですよ」
と。頭ではわかっていても数字が苦手な方、時間の取れない方などきちんと税に向き合えない方が多いのは事実。
参加者の皆さんの質問にも事業についての経理管理を税理士に「任せたほうがいいか、自分で頑張ってでもやったほうがいいのか?」といった声が上がりました。
個人で起業されたかたの本音のお悩みどころかと思います。
そんな質問に山田さんは「もし税理士をつかうなら、100%なんでもお任せは駄目ですよ。」と答えます。
その心は「企業経営者なのだから売り上げや現金がどうか、資金調達はどうとか今の会社の状態を把握する上で自分の事業の状態を把握するために最低でも月に一度の報告を貰うように。
そして自分の事業がどうなっているのか、先々の自分の事業をどうするか。」
こういった経営判断がすぐできる環境を作るにも、そしてお願いする税理士さんを有効活用するためにも「報連相」はマストなんですね!
「感覚だけでやっていていい時もあるだろうけど、把握できていないとなにか事業投資をしようとお金が必要になった時に資金が足りない、などの事態になりかねないですよ?」
と穏やかながら核心をついた一言に重みがあります。
「じゃ、税理士さんにお願いしたいです!」
と思わず前のめりになっている小村に「決算だけお願いするか、記帳だけお願いするかなどで顧問料は違ってきます。日々の売り上げまで税理士に任せてしまうと高くつく場合があります。業務に専念したいので日々の記帳までお願いできる人を、と考えるなら事務員さんを雇うほうがいい場合もあります」と優しく応じる山田さん。
ご自分の事業規模、事業の進め方によって「どこまで」を「どうお願いする」のかが重要なのだそうです。
「きちんと申告したい」という気持ちと「自分の事業を数字できちんと把握したい」という芯を持って相談すれば、税理士さんは頼もしい存在になるんですね!
懇親会にもご参加いただき、参加者の皆さんの気軽な質問にも応じていただきました。
税務署職員として培って来られたご経験と、税理士としてのプロとしての良心的なアドバイスに終始したスペシャリスト回となりました。
山田さん、本当にありがとうございました!
ファシリテーター(聞き手)・レポート:フリーアナウンサー 小村悦子
撮影・設営アシスタント:田口和代