今回のゲストは取手市在住の美術の先生業を主軸にアート教室、アーティストと3足の草鞋を履いている浅野純人さんです。この日は12名の方がご参加され、進行役の弊社センター長の吉田の軽快な口調で始まりました。
浅野さんは壁画なども手掛けるアーティストで現在は専門学校なで先生業やリボンとりで3Fでのアート教室、地域でのイベント企画の3つの柱で活動されていらっしゃいます。
序盤のテーマはアートの値段についてでした。
浅野さんは「現在の価格は藝大の大学院を卒業したばかりの時につけた価格のままです。
後から値上げするのがなかなか難しいです。」とおっしゃっていましたが、確かにアートに値付けをするのは難しそうです。浅野さんは他の商品やサービスと同じようにお客様目線で値付けをしているとのお話でした。
その話に対して吉田は「スタートするときの値付けが肝心。自分で思う価格の3倍の値段をつけなさい」とびっくりするようなアドバイスをしていました。吉田曰く「高ければ相手が高いというから大丈夫です」
教室運営のコツを聞くと浅野さんは「独自の強みを持つこと」とお話してくださいました。
「私の教室では私が地域で企画しているイベントに生徒さんが作品作りで参加してもらえることが強みです。学年の違う子供たちが自然に役割分担をし、一つの事へ協力しあう経験を学んでもらえます。そして、イベントにご協力されている方と接することで、コミュニケーション能力が高まります」
先生業については「家族がいるので安定した収入が必要です。今は先生業が私の仕事の中で主軸となっています。」
教育者として生徒に伝えている大切なことをお話ししてくださいました。「美術の先生という立場から生徒をほめることはとても大切。作品の良し悪しではなく、正解は一つではない事。物事を多角的にとらえ、視野を広く持てるようになって欲しい。そのためにそれぞれの作品に対して「色使いがいいね。」「形が面白いね。」などと具体的にほめています。
先生という立場の人間からほめられるという事は生徒にとって一番うれしい事だと思います。」
その話を受け、吉田は「正解は一つではない、多角的にものを見ることが出来る力は起業家が最初に学んでほしい事ですよ。自分の商品を多角的に見ることで売り方を考えられるようになりますからね。」と話しました。
正解を一つに決めず、正解に仕立て上げる思考や方法が大切。これは自分を信じること。つまり自信に変えていくことなのかなと私は感じました。
そして浅野さんが地域のイベントの企画にご参加されていることについてお話を伺うと、
「休日などに行われている取手市内のイベント企画に参加しております。地域の方とつながることで情報交換や自分のアート教室のPRを行うことがます。イベントでお知り合いになった方から私のアート教室が口コミで広まり、そこからご参加された生徒さんの定着率が高いです。私としても口コミで広まっていくことが一番うれしいです。」
今後の目標としては「現在は具体化していないですが、取手に教室やアトリエを備えた自社ビルを持ち、先生業やアーティストとしてもっと活動していきたいと考えています。」
浅野さんのように柔軟な考えを持った先生。教えてもらう事の出来た生徒さんは、とても素敵な出会いとなるでしょうね。
ここで吉田の一言。「僕も先生になりたかった~!」経営コンサルタントは立派な先生だと思います(笑)
交流会ではいつもとは違う、穏やかな雰囲気で語り合うような優しい時間が流れていきました。
アーティストが集まる街、ここ取手の中心となって、今後のご活躍をお祈りしております。
田口
**アンケートでのご意見**
● 男性 | 50代 | 教室運営や兼業の事で大変参考になりました。 | |
● 男性 | 50代 | 複数のコミュニティに所属していることの相互のメリットがあるのではと思いました | |
● 女性 | 30代 | 起業とアートは同じことというのが納得しました。絵の技術やレベルというより、行動力や社交性で収入や成果が決まると思った。 |