2018年6月20日

 

~心をこめた治療で患者ひとりひとりに最良の「手あて」を~

 

【ゲスト社長】リーブはり灸整骨院 下村 篤史さん

http://www.rieb-clinic.com/index.html

 

今回ご登壇いただいたのは、龍ヶ崎市で針灸整骨院を営む『リーブはり灸整骨院』 下村 篤史さん。

下村さんは幼少期より剣道をはじめ、空手は初段、ボクシングライセンスも取得するなど武道・スポーツに精通。手(hands)で治療を施すことを大切にしています。

現役時代、自ら怪我に苦しんだ経験を生かし、即効性のある治療を目指したトリガーポイント療法や関節包内運動を取り入れ、独自の治療法を考案。スポーツ選手はもちろん、子供からご高齢の方まで幅広く治療を行い、多くの患者様に支持を得ています。

「気軽に立ち寄れて心も体も軽くなっていただける、そんな場所でありたい」。

治療を通じて地域の貢献を目指す下村さんにご登壇いただきました。

 

 

■平成23年開業のはり灸整骨院

東京・新宿区出身の下村さんは、龍ヶ崎市でお店を開いて7年。さまざまな手法の治療を組み合わせ、スポーツ選手から小さなお子様、高齢の方まで幅広く治療しています。

治療のほかに、健康増進として美容針なども行っています。夫婦でお店を営んでおり、下村さんは整骨、奥様がはり灸を担当。超音波などを組み合わせたコンビネーションや、レーザー、はり灸など、症状に合わせた治療をしています。

 

35歳のときに資格を取るため学校へ

私の持っている柔道整復師の資格は、3年間専門学校に通い、そのあと3年修業してから開業できる資格です。この資格は柔道や武道などのスポーツをしている方に多く、専門学校でも柔道の授業があり、資格試験にも柔道の実技があります。

 

小学校の時は剣道、高校では空手部でフルコンタクト空手をしていました。フルコンタクト殻手は肘や膝蹴りなどの直接打撃制の空手で、キャプテンを務め、部活が終わってからも道場に通っていました。進学した国士舘大学でも空手部に所属していました。

 

卒業後はボクシングで食べていきたかったので、新宿にある協栄ボクシングジムに通いライセンスを取得しました。それだけでは生活できなかったのでジムの裏にあった建設業の会社に就職しました。

しばらくは働きながらボクシングをしていたのですが、次第に仕事が忙しくなり、ボクシングから遠ざかっていきました。

余談ですが、当時ジムにいたのは鬼塚勝也選手。それとロシアから輸入ボクサーとしてユーリ海老原選手などがいました。そのトレーナーがアレクサンドル・ジミンさんで、私も教えてもらっていました。片岡鶴太郎さんには飲みに連れて行ってもらっていました。(笑)

ある時鶴太郎さんの付き人とスパーリングさせてもらうことになり、その方もプロのボクサーだったのですが、一発でKOしたんです。それで鶴太郎さんに気に入られて、飲みに連れて行ってもらいました。

 

■妻との出会いから、治療の世界へ

建設業で働いていたときに銀座で業界の飲み会があり、そこで妻と出会いました。当時彼女は東京に勤めていて、はり灸の資格を持っていました。その後仲良くなって家に遊びに行ったときに指に針をさしていたのに驚き、彼女の仕事に興味を持ちました。

「活法」という言葉があるのですが、“活かす法”つまり治療や蘇生を指します。対して武術とは「殺法」。この正反対である「活法」に、ストンと心に落ちていくような感銘を受け、職業としてやることを決意しました。

結婚して子供もいましたが、建設業を辞めて整形外科で働きながら学校に通うことを決めました。35歳のときです。

学校は若い人だけでなく、50歳くらいの方もいました。「30歳からの勉強法」のような本も買って読みました。

 

 

■口コミによる集客

当院で一番人気があるのはコンビネーション治療で、超音波とマイクロカレントを組み合わせた治療ですが、患者様の症状に合わせて治療しています。

集客で一番効果的なのは「口コミ」ですね。口コミしてもらえそうな新患さんに、割引カードを渡しています。

 

私がいつも心がけていることは、「患者様の症状にあわせた治療」です。ひとえに患者といっても、痛みを治してほしいのか、話を聞いて欲しいのか、リラクゼーションを求めている患者なのか、一人ひとりが求めていることは違います。

どんなにいい技術を持っていても、患者が求めているのが実は悩みを聞いて欲しいことだったりすると、聞いてあげるだけで直っちゃうこともあるんです。

技術の押し売りでは意味がありません。患者の求めていることに耳を傾けるのが重要だと感じています。

 

患者の割合では9割がリピート患者です。患者にまた来てもらうように、必ず問題の原因をお伝えして、根源まで治療できるように説明しています。

例えば肩の痛みを訴える患者が来たとして、診察してみると顎のかみ合わせが原因だったとする。それを指摘して改善していくような話をします。そうすることで、当院に来る理由が出来、リピートにつながっていると思います。

 

 

■治療に専念できる環境づくり

開業から7年経ち、このまま個人事業主としてお店をやっていくのか、岐路にあると考えています。

今後は患者の人数を増やして固定収入を増やし、もう少し思い通りになってみたい部分もあるので個別診療に専念できる環境を作りたいと考えています。

そのために自分のスキルアップもしたいので、もう一度勉強できる時間を作りたいです。

 

 

患者と向き合う整骨院

下村さんのお店は口コミでの集客が多く、近くで化粧品店を営む参加者の方も、「リーブさんはこの商店街でもパッと華やいでいる」と仰っていました。

患者一人ひとりの悩みと原因にまっすぐ向き合う姿勢が、「私のことをちゃんと考えてくれる」という信頼に結びついていると感じます。

通院している患者で、スポーツをしている参加者からも、「施術を受けた後の体が違う」と実感されるほど、技術の高さも評判です。

商いの基本でもある「お客様と向き合う」姿勢の重要さを感じた社長塾でした。

 

ファシリテーター:フリーアナウンサー 高木圭二郎

写真・レポート:宇津井写真事務所 宇津井志穂

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