起業師範限定特別セミナー～成長に導く起業支援とは～

2016年6月28日(火)、取手駅西口前リボンとりで５階
「ワタシの街のレンタルオフィスMatch-hako」（取手市新町1-9-1）で

「起業師範限定（候補含む）特別セミナー」を開催しました。

20年以上にわたり起業支援に携わってきた吉田雅紀だからこそ伝えられることがあると考え、
私たちは「起業師範限定（候補含む）特別セミナー」を計画したのです。

今回はその第1回目のセミナー。

会場はチャレンジスペースを利用、起業家を支援する立場の方々12名が参加いたしました。

セミナーの様子

創業支援の意義と創業支援者のための基礎知識「小さな起業の支援スキル」
と題して行われました。

日本は諸外国と比べて、「起業しにくい国」なんです。（ご存知でしたか？）
なんと、69か国調査で2番目に起業しにくい。

その理由は、文化と環境が大きく違うからです。

起業家精神に関する調査GEM（グローバル・アントレプレナーシップ・モニター）によると

日本では、
「事業機会が訪れると認識しない」
「自分に起業家的能力があると思わない」
「失敗に対する不安が大きい」
「起業家に対する憧れが低い」

というのです。

みなさんも考えてみてください。

・自分が住む地域に起業に有利なチャンスが訪れると思いますか？
・新しいビジネスを始めるために必要な知識、能力、経験を持っていますか？
・失敗することに対する恐れがあり、起業を躊躇していますか？
・起業で成功した人は高い地位と尊敬をもつようになりますか？

これらの考え方・意識をもつのは、文化と環境による影響が大きいのです。
文化と環境を変える必要があります。

また、大きな都市が起業支援を行うと、近隣の小さな都市の人たちが起業をする場合、
大都市に行ってしまいます。近隣の小さな都市は「起業過疎化」してしまいます。

これは「起業家タウン取手」が生まれた経緯に大きく関係するところです。
文化と環境を変えることは簡単なことではありませんが、Matchとりでは挑戦中です。

吉田はこのあたりまでの話はさらっと流しました。
ご興味のある方はGEMに関する論文・報告書等をご覧くださいませ。

RIETI Discussion Paper Series 13-J-015
平成 25 年度創業・起業支援事業（起業家精神と成長ベンチャーに関する国際調査）

後半は、机を引っつけて議論の場になりました。
まずは、「私にとって起業支援とは」というお題とともに参加者の自己紹介。
各々、独自の起業支援に対する考え方をお持ちのようです。

吉田を含め、参加者全員が、築いてきた考え方と熱い思いを伝え合う場になりました。

最後に、吉田は言いました。
「自分の中で、起業、起業支援の基準をはっきりさせることが大事である」と。
起業や起業支援の方法は1つではありません。いろんな方法があっていいのです。
自分のできること、できないことをはっきりさせて、できないことはできる人に任せればいいのです。

起業支援について、みっちり１時間考えた後は、懇親会です。
起業家を支援する立場同士だから話せることもあるのでしょう。

大いに盛り上がりました。