学生衣料専門店の2代目ということですが、継ぐことを決めていたのですか?
5、6年前から父親の仕事を手伝っていたのですが、継ぐことは意識していませんでした。3年前の秋に父親が亡くなり、急に継ぐことになったのです。繁忙期が12月ごろなので、当時は大変でした。会計ソフトの使い方を覚えたり、商工会へ相談に行ったりと経営の勉強もその時から始めました。ここを手伝う前は飲食店で働いていたので、事務仕事はしたことがなくて。その点でも苦労しました。
ただ、人と接することは好きで、飲食店では接客をしていました。ですので、お客様や学校などとの対応は自信を持って行っています。学校や地域によって規格や指定の方法などが違いますので、各所を回ることも多いのです。
「人の話をしっかり聴くこと」
をとても大切にしています。お客様のニーズ、リクエストはさまざまなので、しっかり話を聴かないと良いものはお渡しできません。採寸のときはできるだけ予約を取ってから来ていただいて、時間をかけてお話を聴かせていただくようにしています。お客様に安心してもらうためにも心掛けていることです。
学生服はお子様の成長もあるので難しい面もあるのですが、喜びの声を頂くとうれしいですね。お客様にとって学生服を購入することは大きなイベントです。お子様たちの学生生活に深く関わらせていただいていることを誇りに感じています。父親が築き上げてきた、学校や地域の皆さんとの信頼を保てるように、これからも努めていきます。
「天上天下唯我独尊」
本来の意味とは少し違いますが、「他人に影響されることなく、自分を信じなさい」という意味で、この言葉を捉えています。自分の考え、信念をしっかり持って、ブレないことを心掛けています。