「創作料理たむたむ」というお店を出されたきっかけは何ですか?
この場所では2年ですが、その前の場所では32年、来年はおかげさまで35周年を迎えます。最初は親が「カフェタムタム」という喫茶店を出してくれたのです。母親に料理を手伝ってもらいながら始めました。始めたばかりのころは簡単な料理しかできなかったのですが、だんだん料理を作ることが楽しくなってきて。そうすると料理のために来られるお客様が増えてきて、カフェではテーブルが小さくなってしまったので、レストランにしようと考え、建て替えて2000年に「ビストロタムタム」にしました。今よりももっと広いスペースで、従業員を雇っていました。でも、もう少し落ち着いて仕事がしたい、自分一人でできるサイズにしたいと考え、この場所に移転して「創作料理たむたむ」を始めました。自分の成長に合わせて、お店のスタイルを変えてきた感じですね。
自分の考えを貫くこと、妥協しないことです。そして、本当にやりたいことだったら、とにかくやってみることです。口で言っているだけで何もしないのはもったいないですから。やってみて、気づくこと、感じることがあると思います。この積み重ねがあったから続けてこられたのかなと思っています。
料理を作ることが大好きで、お客様に「美味しい」と言ってもらうだけで幸せになっちゃいます。この仕事は天職だと思っています。いろんな料理をお客様に提供したいから、メニューの数が多くなりました。料理には妥協したくないので、手間暇をかけています。今後はそのときの自分のサイズに合わせたお店になるでしょうね。もっと歳を重ねれば、メニューの数を絞ってやっていこうと考えるかもしれません。どんな形であれ、仕事はずっと続けていきたいです。