今年4月から株式会社サンアイテックの代表取締役になったそうですが、どのような経緯があったのですか?
父が2005年、ゴム・樹脂・金属メーカーである「三ツ星ベルト」を退社。その後、三ツ星ベルトの代理店「有限会社サンアイテック」を兵庫県神戸市に立ち上げ、コンベヤ用ベルトやエンジニア用プラスチックの製作・販売を始めました。母体は神戸にあるのですが、私は関東担当の営業として入ることになりました。
そして5年前から父と話し合い、準備を進めてきて、今年の4月に拠点を茨城に変え「株式会社サンアイテック」を立ち上げたのです。小さな会社ですので営業はもちろん、配達、事務経理にちょっとした専門知識も必要で、やりがいこそありますが当初は大変な思いでした。
今は規模が小さく、メーカーである三ツ星ベルトに支えてもらう面も多くありますが、いつかは逆にメーカーを支えるくらいの規模にしたいと考えています。そのために、売り上げ規模の拡大と、つながり、ネットワークの構築を図っていきます。将来的には三ツ星ベルトを助けられる会社になりたいですね。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
会社設立の準備をしていた5年の間にたくさんの本を読むなど、いろいろと勉強をしたのですが、現実では役に立たない部分が大きかったと感じます。経理など時間をかけて勉強していたのですが、知らない状態で始めても土壇場で何とかなるものだと思います。
社長の一番の役割は「集めること」だと考えています。人やモノ、情報などを絶えず集めていれば何とかなると思います。気張らず気を楽にして、まずは1枚の名刺集めから始めるのが良いのではないでしょうか。準備をした中で、やって良かったことは「厄落とし」です。設立の年、僕は厄年だったのですが「厄のせいで上手くいかなかった」などと言い訳ができなくなりましたので。