3代目とのことですが、小さい頃から家業を継ごうと思っていたのですか?
自分が継ぐという強い意志ではなく、なんとなく「家業を継ぐんだろうな」という感じでいたので、自然な流れだったといった方がいいのかもしれませんね。ただ、学校を卒業後、そのまま家業を継ぐのではなく、一度は外の世界も見てみたいと運送会社に勤めました。その会社が埼玉県に移転することになったのを機に、21歳の時に家業に携わることになりました。
13年ほど前に父が病気により急逝してからは、母が経営をしてきました。それまで母は給与計算でしか会社に関わっていなかったので、当時はとても大変だったそうです。私も現場しか知らず、経営のことは分からない状態でしたが、その時にわれわれを助けてくれたのは従業員でした。幸い、弊社の従業員は勤続年数が長いベテランばかりだったので、とても大きな支えになりました。
5年前に私が代表取締役に就任。友人の税理士や従業員に支えられながら、日々を送っています。
現在、弊社はプラスチック製品や金属製品などの加工や組み立てを行っています。年4億円の売り上げがあり、これを10億円にするのが今の目標です。そのために、設備投資や教育に力を入れています。技術力を向上させ、ご依頼に可能な限りお応えできるようにしていきたいです。
また、低コスト実現のために海外生産をすることが多い時代ですが、弊社では品質の良いものをできるだけ低コストで提供できるように、日々努力をしています。女性が多い会社なので「女性の働きやすい環境」も大切にしていきたいですね。
満足な品質と価格を提供
弊社では、品質低下を防ぐために自社で品質チェックリストを作り、目視による細かな品質のチェックをしています。さらに、2017年12月には「ISO 9001」を取得しました。「MADE IN JAPAN」ならではの品質と価格で製品を提供し、お客様に満足していただきたいです。