そうですね。最初は都内でイタリア料理店や和食店で働いていましたが、いつか地元でお店を開く事を目標に色々なお店で学びました。32才のときに念願かなって地元の取手で独立しました。6年前まで戸頭駅の近くでやっていましたが、残念ながら続けられず、今回はその時の反省を踏まえて、自分のできる範囲で、まったく違ったジャンルのお店ですが再チャレンジしています。
このお店の売りは、地元茨城の朝引きつくば鶏です。朝引きつくば鶏の新鮮さは、都内では真似できないですよ。茨城で生産され、茨城でお肉に加工し、茨城のお店だからその日に新鮮な鶏肉が届くんですよ。この場所はお店の入れ替わりが激しく、飲食店は2年以上続いたお店がなかったのですが、このお店は2年11か月くらいになります。周りの人たちから「ジンクスを破ったね」と言われていますよ。継続するだけではなく、ますます発展させていきたいですね。
お店の雰囲気、入りやすさですね。気楽に来ていただいて、堅苦しくなく、それで気持ちよく帰ってもらいたいです。ここでは営業トークはしません。話したい感じの人とは話をしますが、無理に話さないようにしています。中にはそれが嫌な人も居ますからね。
「ハイボール酒場」と名付けたのも、身構えられないように、「とりしん」も漢字にすると、硬いイメージがあったので、あえてひらがなにして柔らかい感じを表現したかったんですよ。最近は、取手を離れて、取手に帰省された方が店に来て「やっと地元に帰ってきた」と実感したという声が聞かれるようになったんですよ。それはとても嬉しいですね。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
「信念」を持つことですね。お店を出すと山あり谷ありですから、心が折れそうになることがあるかもしれません。でも信念があれば、前へ進む気持ちが湧いてくると思いますよ。