全国で初めて親子揃って、和菓子の伝統技法や優れた技術の伝承者として認定されていますが、親子共通でお持ちの思いはありますか?
卯(しげる)さん 親父がよく言っているのは「取手のお菓子 家族みんなで」という言葉です。
取手のご家族を笑顔にしたい、みんなでお菓子を囲んでほしいという思いは昔から教えられてきました。
私もこの思いを大事にしています。
良三さん 子供の頃は、おやつがあまりなくてね。
お袋に頼み込んで食べたカステラがすごく美味しくて、カステラはどうやって作るんだろうと思ったのが最初ですね。この感動、感激をお客様にも感じてほしいです。
独立したのは、うちが商売人の家系だったことも影響は大きいですね。何か商売するんだろうなとずっと思っていましたから。
卯さん できるだけ「手づくり」でやるっていうことですね。季節によって塩梅も違いますし、自分の手の感覚で分かるような状態のほうが良いので。そこを大切にしています
これから起業する人、独立する人にエールをお願いします。
卯さん 夢は大きく持っていかれたらいいのではないでしょうか。
それに向かって、止まらないで走っていくことかな。
良三さん 夢を持って起業するんだろうから、夢を忘れないことだね。時代が変わっても、最初こうしたかったということを忘れずにやっていくことじゃないかな。どうしても時代に流されちゃうんで。
初心を忘れずに貫いていってほしいですね。軸になるものがないと、流されちゃうかもしれませんが、夢を持ってやっていけば芽が出て花が咲くんじゃないかな。