9/281日目】

定員30名が埋まるほど注目度の高いMatch創業スクールとりで2024。起業家や起業志望の受講生に加え、昨年に続き、運営サポートとして関わる創業スクール卒業生チームが加わり、熱気あふれるMatch創業スクールとりで2024がスタートしました。開講に際し、取手市役所産業振興課長よりご挨拶をいただき、今後のプログラムへの期待が高まりました。

講師の吉田の自己紹介で受講生のみなさんは話に引き込まれていきます。話の中でサラリーマン6000万人中、起業創業を考えている人は2%の120万人しかいない。起業創業はマイノリティの人に向いていて、ここに参加している人は少数派であり、起業創業に向けて一歩先を進んでいるという話がありました。

実際に起業されている方も数名おり、午後のワークショップでは6つのグループに分かれて、「なぜ起業をしたいのか」などのテーマのもとディスカッションを行いました。グループごとに話し合った内容を発表し、吉田自身の経験や、創業支援を行った方の事例も含めながら、アドバイスや事業について深堀を行います。

受講生の一人が、吉田が「起業は好きなことで飯を食う最短ルート」というワードを口にした際に首を大きく縦に振ってうなずいていたのが印象的でした。

10/122日目】

創業スクール2日目は、日本政策金融公庫、取手市商工会、取手市役所産業振興課の担当者がそれぞれ施設やサービスを紹介し、新たな起業家たちにエールを送りました。

講師の吉田の熱弁も健在で、6つのグループに分かれたワークショップがスタート。自己紹介を皮切りに、受講生同士でディスカッションを行い、前回の宿題だった事業計画を説明。質問を受けながら、新たな発見や改善点が浮かび上がりました。

5日間にわたる創業スクールでは、この自己紹介と事業説明が繰り返し求められます。何度も説明を重ねることで、受講生たちはプレゼンテーションの精度を高め、自信を持って発表できるようになっていきます。

また、自己紹介だけでなく「他己紹介」にも挑戦。メンバー同士が他者を紹介し合い、自分のアピール力を客観的に評価される面白さがありました。こうしたワークショップを通じて、相互理解が深まり、受講生同士の絆も強まっていく様子が伺えました。

10/26【3日目】

創業スクール3日目には、2023年度卒業生であるSainport代表の鈴木紀子氏が登壇し、自身の起業体験を語りました。スクール卒業後、ビジネスプランコンテストにも出場し、「鍛えるのではなく整える」を理念にトレーニングジムを運営されている鈴木氏は、健康回復を通じて「健康=体が変わる=生活が変わる」という考えに基づき、事業に情熱を注いでいます。質疑応答では、事業告知に関する質問が寄せられ、受講生にとっても学びの多い時間となりました。

次に、株式会社和田工房代表取締役社長の和田英之氏によるWebマーケティング講座が行われました。座学ではホームページの基礎やSEO、SNS活用、ChatGPTについて学び、理論的な知識を習得。その後、受講生はグループに分かれてCanvaを用いたチラシ制作を体験し、ビジュアルコンテンツの重要性を実感しました。

午後のセッションは講師の吉田による「起業マネジメント」の講義で、日常の具体例を交えた分かりやすい解説があり、受講生たちも積極的に参加。最後に損益計算の基礎を学び、収益や費用を数値化することで事業の全体像を捉える練習をしました。グループワークを通じて、数値の把握が事業理解に役立つことを実感しながら、学びの多い講義が繰り広げられました。

11/2【4日目】

4日目のセミナーは、参加者は6チームに分かれ、財務基礎としての会計と損益計算書の作成を学びました。講義では、事業の売上から計上される3種類の人件費(労働対価、経営対価、株式利益)が紹介され、特に経営対価としての役員報酬の設定や、事業リスクを踏まえた人件費の重要性が強調されました。また、労働分配率がサービス業と製造業で異なる理由や、施術業の分配率の高さについても解説があり、業種に応じた財務戦略の考え方が示されました。

午後にはプレゼンテーションスキルの向上に焦点を当て、自分の伝えたいことを明確にし、行動を促すプレゼンの技術を学びました。プレゼンには周到な準備が不可欠であること、2時間のセミナーよりも短い5分のスピーチの方が、準備に時間がかかることを強調。また、「バリ取りゲーム」をグループ内メンバーで順番に実施。自分の無意識内での話グセを知るきかっけとなり、盛り上がりながら聴衆に効果的にメッセージを伝える方法を習得しました。

セミナー全体を通じて、理論と実践をバランスよく学べたことで、参加者は事業運営とプレゼンテーションスキルの両面で理解を深めました。

11/9【5日目】

創業スクール、最終日5日目。毎年恒例となっているこの日は、スクール生全員が自分のビジネスプランを5分間で発表し、その後5分間の質疑応答を行う、計10分間のプレゼンテーションタイムが設けられています。漠然と考えていた自分の事業を言葉にして、分かりやすく伝えることが求められるこの瞬間は、創業スクール5日間の集大成とも言える重要なイベントです。発表後に講師の吉田から各プランに対する総評があり、実践的なアドバイスや今後の励みとなる言葉が送られました。

プレゼンのスタイルは多彩で、スライドを駆使して視覚的にアイデアを伝える参加者もいれば、資料を使わずに口頭のみで情熱的にアイデアを語る人もいました。中にはプレゼン慣れしている参加者もいれば、そうでない人もいましたが、どの発表にも個性が光り、ビジネスへの熱意が強く伝わってきました。

また、聴衆には各自2枚の投票用紙が配られ、感銘を受けたプレゼンター2名に1枚ずつ投票するシステムを導入。全員の発表が終わった後の投票を通じて、参加者同士が学び合い、互いの成長を称え合う場が生まれました。このような支え合いの輪が広がり、参加者一人ひとりの新たな一歩を踏み出すきっかけとなった一日でした。

協力:起業家のための共学共創コミュニティ*とりでコネクテッド

 

 

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