主に、美術工芸の教室、カフェギャラリーをされているとのことですが、どのようなお店にしていこうと考えていますか?
「人が集まれる親しみやすい空間」「日常を忘れてモノ作りに没頭できる空間」にしようというのがあります。もともとギャラリーだったのですが、数年前にカフェスペースを設けました。また、美術工芸の教室の初めと終わりにはお茶をお出しして、交流が持てるアットホームな場を設けています。
ただ、お客様を集めることには苦労しています。ここができて10年になりますが、何のお店か分からないと思ってらっしゃる方も多いみたいで。ガラス張りなので外から中は覗けるのですが、入りにくいと感じてらっしゃるのでしょうか。もっと気軽に立ち寄って、アートに触れてもらえるようにしたいですね。
お客様が時間を楽しみ、心の豊かさを養うお手伝いができればと思っています。 私は子どもたちに絵や造形を教えることもしているのですが、ただ上手になることよりも、自分で決めること、自分で決めたことを自分でしてみることを教えています。モノづくりを通じて、心の成長につながればと考えているんです。ですので、生徒さんたちがやりたいこと、生徒さんたちのリズムを大切にしています。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
多くの人と出会うことが大切かなと思います。アーティストは、自分の世界に入りすぎて、社会と距離を置く方が多いかもしれませんが、社会とのつながりはあったほうが良いと考えています。ここには幅広い年代の生徒さんが来られますので、いろんな方々に触れあえる良い機会をいただいていて、私自身、とても刺激を受けています。多くの人と出会うと得られることが大きいですので、自分の仕事だけに集中しすぎず、広い視野を持って、多くの人との出会いを大切にしたらいかがでしょうか。