2018年8月22日
~あなたの毎日にひとときの癒しを~
【ゲスト社長】龍ケ崎のほぐし屋さん 濱野 紗弥さん
リラクゼーションのお店「龍ケ崎のほぐし屋さん」を4月に開店したばかり、という開業3ヶ月目!新人社長の濱野さんをゲストにお迎えしての社長塾。夫婦で整体師、という濱野さんに開業に至るまでの鮮度の高いお話を伺いました。
宮城県気仙沼市ご出身の濱野さん。スポーツトレーナーの専門学校をご卒業後、百貨店や駅に入っている大手リラクゼーションサロン運営会社に就職し、龍ケ崎市ご出身のご主人と職場結婚。いつかお店を開くことを夫婦の夢とし、近年急増している激安チェーン店でも研鑽を積みます。
雰囲気も価格帯も全く違うお店で働きながら客層や経営方針、お客様の流れ、業界の動向を肌感覚でリサーチ。馴染みのある龍ケ崎市を開店の地と定め、働く母として育児に奔走しながら夫婦二人三脚で家計をやりくりし、公的機関からの借り入れなども念頭に入れつつ開店資金を貯めました。
開店に向け本格的に動き出すために2016年に龍ケ崎市で開催された女性向け創業スクールの1期生として学びます。
学ぶ中で自治体からの支援を受けられる「認定特定創業支援事業者」の制度を知り、創業スクールの主催者でもある商工会議所の職員に相談。二人三脚から三人四脚に。制度を受け開店するには夫を社長として立てるよりも自分が社長になった方が有利だとわかり、龍ケ崎市で初めての女性枠「認定特定創業支援事業者」に。折良く理想の立地のお店も見つかり開店準備を進めて行きます。
ちなみにお店の由来は「〇〇の〜」というタイトルにすると映画が大ヒットするというスタジオジブリの”の法則“をたまたまテレビで見て。業種が「人をほぐす」ということ、地名を入れて決められたそう。
値段設定が高めのサロンか激安店の両極端なお店しかほとんど見受けられない業界ですが、その丁度中間の価格帯があっても、という想いで値段設定は極力抑えめに設定した、とのことです。
一見すると順調に見える濱野さんの歩みですが、現在のお店を見つけるまでに5年かかったとか。その間、2回ほど候補物件を見つけるものの条件に折り合いがつかず、見送ったとのこと。濱野さんは「タイミングと勢いが大切」と語ります。
集客方法については“いばナビ”など無料で掲載できるサイト利用と開店当初に近隣へクーポン付きのチラシ配布を行ったくらいで、主力はママ友による口コミとSNSでの記事の拡散だとか。
SNSも個人名義のFacebookでお店を含めた日常のことを書くくらいでお店専用のページ開設してはいないそうです。お店のことを投稿すると地元のママ友が自発的に記事を拡散してくだる、とか!すごい!
このほかにも創業スクールの同期受講生のインテリアコーディネーターさんに店舗の内装アドバイスをお願いでき、内装費が節約できたそうです。
「友人には助けられています」と笑顔で語る濱野さん。
吉田も「事業計画書を考える時間があるなら身近な友達を作った方がいい!」と応じます。その真意は「友達が頑張っているのをみれば、応援したくなるだろう?」とのこと。ご友人の皆さんも頑張る濱野さんを自然と応援したくなるのでしょう。
スタッフは濱野さんの他に男性(ご主人)1人、女性3人。このほか人手が足らない時にピンチヒッターとして入っていただく同業の友人女性2人。
現在お店の営業時間は午前10時から夜10時まで。店舗のすぐ後ろは住宅地なので、夫婦で予約を取るお客様も多いのだとか。今後は寝る前にすっぴんやパジャマで気軽に来られるような時間にも挑戦してみたい、とのこと。
「開業してよかったと思える瞬間は?」と伺ったところ「お客様が来てくださり、満足して帰っていただくとこちらが癒されます。」と。天職ですね!
今後の展望については「働いている中で女性が働きやすい職場にしたい。子育てをしながら働くことで嫌な思いをしない会社にしていきたい。」とのことです。
終始明るく楽しい雰囲気でお話を伺うことができた今回の社長塾では「勢いとタイミング」「精一杯頑張るけれど無理はしない」「周りの応援を大切にする」という濱野さんの歩みと姿勢を学ばせていただきました。
身体だけでなく心も自然とほぐれそうな明るいお人柄の濱野さん。ご夫妻の夢が叶った「龍ケ崎のほぐし屋さん」の今後に期待したいですね!
ファシリテーター・レポート:フリーアナウンサー 小村悦子
写真:宇津井写真事務所 宇津井志穂