第1回のゲストは、株式会社IIZUMI 代表取締役の飯泉壮介 氏をお迎えしました。
「先代から続く町の金物屋を法人化し、資材提供に 加え施工にも対応できる体制を整えてきました。 地域の工務店や職人の皆さまと共に、現場を支えるスペシャリスト+ワンとして、地元に根ざ した信頼されるパートナーを目指してきました。」
と公言されています。
今回のご登壇では、飯泉氏の大切にされている「​地域に根ざした企業」のお考えや現在の業態になるまでの経緯や背景を、丁寧にお答えいただきました。

 

~エピソード~
1948年の創業から、昔の金物屋といえば主な取り扱い商品は家庭金物。
家庭金物屋といわれる小売販売店が時代の流れとともにシフトチェンジをしながら祖父から先代の父へ引き継がれてきた。
自身は当初、家業を継ぐ意思はなく何を目標にしてよいかが定まらず、中途半端に過ごす日々を送っていた。
20歳のころ、当時父が同業他社として目指す会社でもある知人の営む群馬県の会社へ修行先として送り込まれた。
修行先での関わり合いと業務に携わっていく中、自身が家業を事業承継する考えに変化が出始める。

 

~行動・取り組み~
23歳の時に地元に戻り、資材販売のみでは立ち行かぬと考え、施工業務を新たに取り入れ業種転換へ。父とともに5‐10年の年月をかけ、先ずは市内の工務店・大工・商工会の方々とのご縁づくりに着手し事業再構築へ。
現在は金物+建材+工事と多種多様に取り扱う業態へ成長。
自身は施工作業そのものはできないが、現場に関わる全ての「人」とのコミュニケーションを最も重要と考え、現場が円滑に進むような段取りに努めている。
施工と材料の販売、売上的には半々であるが取引のかさが増し、顧客を増やすことへの実感につながっている。
・個人事業主から法人化へ
個人事業主であった以前は「信用」という言葉に甘え、資金繰りの部分が曖昧であった。
法人化は、体裁を整えることにあわせ、将来的には息子と二人三脚で続けていくことの見込みから、システムの導入で保険関係や給料の管理をより明確化し、個人事業主の時期に抱えていた問題の改善につながっている。


~エピローグ~
終始、穏やかな雰囲気をまとい、「請け負った施工が無事に完成し、施主様から感謝されることが一番のうれしいこと」と口にされた飯泉氏。
ご子息も飯泉氏がかつてお世話になられた会社での修行を終え、自社へお戻りになった現在
「創業から75年、今後息子が何か新しいことにシフトチェンジし、会社が続いていくことを楽しみに思っています。」とにこやかに話されました。
ご子息との強い絆で地域に根ざした企業を目指し、更なる発展が期待されるご登壇でした。

Reported by:Match-hakoとりで スタッフ

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