2018年1月11日
~SEO戦略を駆使して事業拡大を目指す~
【ゲスト社長】株式会社アレイト
SEOを駆使しWEBサイトで集客
今回ご登壇いただいたのは、取手市小文間出身の株式会社アレイトの代表取締役社長 齋藤社長は、始め都内のデザイン会社に入社し、紙ではなくWEBの仕事に興味を持ち7年前に起業しました。デザイン畑出身の強みを生かし、企業のホームページや建築パース(透視図法)の制作などSEO戦略を駆使しながら広く集客を図っています。
■アレイトの業務内容
まず、会社のプロフィールですが、2011年5月20日に会社を創業しました。事業展開の第1番目が、WEBサイトの制作・企画・運営です。ホームページを作り、SEO検索エンジンの上位に上げる技術を使って、全国から問い合わせをもらい、それから見積もり、契約へと進めて行きます。それが、事業の主な中枢です。
私は外で仕事を取ってくることをほぼやっていませんが、これからは人と人の繋がりも作っていこうと思っています。
第2に名刺など販促ツールの企画立案、制作です。私はもともとデザイン会社に勤めていたので印刷関係は得意分野です。
第3にビジュアル面の3Dコンピューター・グラフィックの制作、建築パース制作、設計図、意匠図の制作も得意です。これもSEOをかけて集客しています。
「パース作成」で検索してもらうと、一番上に来るので毎日20件ほど新規問い合わせが来ています。
そもそもSEOとは、”Search Engine Optimization” の略で、検索エンジン最適化を意味する言葉です。 検索結果で特定のWEBサイトが、上位により多く露出されるために行う一連の取り組みのことです。
当社のサイトの例でいえば、パース制作でグーグルの一番上にくることが出来ればほとんどのビジネスをまわしていくことができます。それを利用して他社さんに提案してホームページの作り方をこうしたらいいですよ、とアドバイスすることもあります。
SEOのコンサルタント会社ではなく、ホームページのデザインを一式作ってからSEOのアドバイスもしています。デザイン畑出身なので、SEOだけでお金を取ることはしたくないという信念があります。
■企業に至るまで
私は、専門学校でグラフィックデザインを学びました。イラストレーターやフォトショップなどを使いデザインをしていました。学生時代は、「社会に出たら井の中の蛙」だと思っていたので、卒業後は一生雇われだと思っていました。毎日9時から夜中2時まで仕事してほとんど寝る時間がなかったですね。
会社では、”紙”デザインしかやっていなかったので、これからの時代を見据えて”紙”じゃない方向に転換したかったんです。
それで、WEBに転換するために自分でがんばろうと、独学で勉強しながらホームページを作っていたら問い合わせが来るようになり、さらにSEOで集客できるようになったので、自分で会社を作りました。
起業して7年ですが、急激な売り上げの伸びはありませんが、借金もせず、なだらかに上昇していて、欲を出さずに地道にやっています。毎年5%利回りがよくなっていければ、30年後には何倍にもなるという考えです。自分だけでは手がまわらなくなったので、社員をかかえたのは創業2年目くらいです。
SEOの技術はひと昔前までは数学的な分析、次はコンテンツ重視の傾向へ移行しました。SEOの信念は「いいモノをつくれば必ず上がる」、グーグルはそういう方向性です。いいモノ、いい商品であればお客さんの満足度も高いですから。お店は、それなりの信念と中身を持ってないと絶対に検索上位に上がらないので、こちらもいいお店を見つける目利きが必要です。
■専門性を持たせたサテライト・サイト
多くのSEOを仕事にしている企業の中で、どうやったら選んでもらえるかどうかは、検索をかけると他社より上位にあることが重要です。
ホームページ制作では、既に強力な会社があるので、大企業と勝負するにはランチェスター(※)のやり方で、「絞り込み」が大切です。
当社は不動産、ホームページ作成とかそれぞれ専門性を持たせたサテライト・サイトを作って集客しています。
※「ランチェスターの法則、戦略」・・・イギリス人エンジニア、フレデリック・ランチェスターが考案した軍事的法則。中小企業が大企業に立ち向かうための「差別化」「一点集中」などの戦略手段で経営論としても有名。
■日々勉強
私はよく図書館に入り浸って、勉強しています。サイトの制作に強くなりたいので、コンピューター関係、不動産関係の本を中心に読んでます。
趣味は弓道です。ゴディバの社長が弓道好きで、ビジネスに取り入れて成功していると本で読みました。そこには、当てる弓道はダメ、仕事とってくる仕事はダメと書いてあります。
いいモノをつくっていれば自然とお客さんがついてくると思います。
モノ言わぬモノに モノ言わすSEO
アレイトは、日々進化するネット社会の中で、SEOを駆使し、デザイン性の高いホームページで集客を図っています。起業家の一番ネックになっているところが営業。営業が一番難しく、小さな企業の基本は商品です。
Match本部長の吉田さんには、「『モノ言わぬモノに モノ言わすモノづくり』という言葉は、茅野舎のダシで知られる久原本家の社訓ですが、アレイトは『モノ言わぬモノに モノ言わすSEO』ではないか」と提案していただきました。
商品(モノづくり)の大切さを改めて学んだ社長塾でした。
ファシリテーター:フリーアナウンサー 小村悦子
レポート:高井さつき
写真:宇津井志穂