実は、高校3年の夏まで建築関係の仕事をしたかったのです。高校の担任の先生から進路を決めなさいと言われたときに、小さいときから動物が好きだったので、動物に関わる仕事に就く夢を捨てきれなくて、最後の最後で進路を変えました。両親は突然のことにびっくりしていました。
大学の頃は実家が守谷だったので、夏休みに小遣い稼ぎだけではないアルバイトをしたくて、先代が経営していた犬猫病院で働かせてもらっていました。他の病院はなかなか短期では働かせてくれなかったのですが、先代は快く受け入れてくれました。
大学卒業後、勤務医として他の病院で働いていたのですが、実家に帰ったときはお世話になった先代にあいさつをしに行っていました。その先代が引退を考えた時に、「継いでくれないか」と声を掛けてくれたのです。先代とのご縁があって2010年
に開業することになりました。
昔は先生独りで病院を切り盛りされていたり、ご夫婦でされていたりする方が多かったのですが、最近は利用者の求めるものも多様化しており、スタッフを置く必要性が高まってきているので、株式会社にしている所が増えてきています。
税務面だけではなく、スタッフの社会保障も充実させるのが大きな目的です。私が仕事を始めた頃は待遇が現在と異なり、続けられず辞めていく方を多く見てきました。そのようなことがないように、長く続けていけるような職場環境を作りたいと考えています。
動物はしゃべることができないので、飼い主さんから情報を聴き出したり、上から下まで触って調べたり、来院目的となった悪い箇所だけではなく、他の箇所も診るようにしています。常に緊張感を持って取り組んでいます。