2018年10月17日

 

【吉田雅紀の社長塾】

第37回社長塾&交流会【Match-hako龍ケ崎】は運営側の都合により、内容を変更して開催し、Match広域連携推進本部 吉田雅紀本部長が登壇しました。

吉田は起業一筋45年。国の創業支援事業立ち上げや、大学院での指導もされてきた創業支援のスペシャリストです。

経営理念って大事なの?企業ビジョンとは?

方針と戦略はどっちが上?

今回は「クレド」をキーワードに、経営理念や企業ビジョンについて話をしていただきました。

 

 

 ■創業支援のスペシャリスト

吉田さんは29歳でアパレル業のチェーン展開をテーマに社内ベンチャーを起業。一時は事業を拡大するも会社が難色を示し事業縮小を余儀なくされ、自ら独立。その後事業は順調に推移するように見えたが、さまざまな要因により事業撤退、個人で1億円の負債を抱えました。その起業から撤退の経験を元に起業家支援の道に入り、以降、起業支援のキーパーソンとして奔走しています。

 

■すべての人に自己実現を

会社を経営していくうえで、何を大切にしていますか?どこを目指しているかを明文化するのが「クレド」です。

ビジョンや理念を考える前に、一番大事なのが「使命」です。使命とは神から与えられた使命です。僕ははじめ、ミッション(理念)があって、その下に使命があるものと思っていました。ところが海外に行って議論になったときに「マサキ、それは違う。使命が一番上位概念だ」と言われました。なぜかと言うと使命とは神が与えたものだからです。ビジョンは「あなた」がこうしたいと思う夢。僕は無神論者ですが、使命が天から与えられたものかと納得しました。

「理念」とは、あなたが生活や仕事をしていく上で大切にしていることです。その大切にしていることを具体的に日々の生活におとしていくための行動指針が「方針」です。

これらの概念を分かりやすく整理すると、神から与えられた「使命」を自分の「ビジョン(夢)」にします。それをあなたはどう叶えるかが「戦略」で、この戦略と方針から「計画」を作り、「行動」するというものです。

 

 

僕は創業者なので事業=自分です。皆さんの手元にあるあきない総研の理念は僕の生き様。生き方でもあります。

使命にある「すべての人に自己実現を」とは、自分の中にある可能性を発芽させていき自分自身を活かしていくもので、「自分らしく生きる」ことを支援していくことです。

「らしさ」とは形です。よく「女性らしく」や「社会人らしく」とよく言われたり言ったりすると思います。それは「形」であり、アイデンティティです。自己実現とは、より自分らしいもの、心地よさだと思います。

起業を通じて自己実現をお手伝いしていくことが僕の使命なんだと、456歳のときに気づきました。

 

僕は小学校の作文で「大きくなったら起業支援をしたいです」と書いたわけではありません。サッカーの本田選手やイチローのように、大きな夢があったわけでもない。大学を卒業して会社員になり、面白くなくて社内ベンチャーをはじめ、上手にできなかったので独立して自分の会社にし、それもうまくできなかったので次はコンサルをはじめ、何やかんやあってたまたま412歳のときに起業支援と出会って、やっていくうちにこれが天職だと思うようになったわけです。要するに成り行きですね。

学生が「何をしたらいいか分かりません」相談されるときがあります。僕は「それが普通」と答えます。でも、何か自分らしく生きたい。自分としての仕事や、自分自身を活かして生きたいと思い続ければ、あなたのやりがいは山の向こうからやってきます。

 

 

残念ながら時間になってしまい途中になってしまいましたが、方針についてわかりやすくお話しいただきました。

体中から発する熱いエネルギーとテンポのいい話し方、分かりやすく起業に欠かせない話の連続で、あっという間の1時間でした。

 

ファシリテーター:フリーアナウンサー 小村悦子

写真・レポート:宇津井写真事務所 宇津井志穂

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