3代目とのことですが、昔から家業を継ごうと思っていたのですか?
全く思っていませんでした。特に先代からは家業を継いでほしいと言われたこともなくて、20〜21歳の頃は必要な分だけお金を稼いでは旅を楽しむバックパッカーでした。
ただ小学生の頃、お昼休憩で帰宅してくる父親の姿を見て、自然と家業の世界に入っていたんでしょう。20年前に家業の建設業に入社することになり、現場を学びました。父親が病気になってしまい現場に出られなくなった3年前、私が事業を継ぐことになりました。以来、仕事の段取りや見積書の作成なども全て自分が行うようになって、経営者の大変さを感じています。
はい。取手市商工会青年部には、起業家や後継者が多くいて、年齢も近い異業種の集まり。そのため、お互いに経営の悩みや相談を打ち明けることができ、良い経験となりました。そのネットワークでたくさんの経営者の方とつながり、今でもお付き合いをしています。
取手で育ち、起業や後継をしている方が多いので、教えてもらうこともたくさんあり、刺激を受けています。
弊社は、従業員が3人の小さな建設業です。大きな建設業者と競うのではなく、少人数経営ならではの機動力を生かして今後も事業を続けていきたいです。目の前のことを大切にし、身の丈にあったことにきちんと取り組んでいきます。
「一生勉強 一生成長」
先代から仕事を教わった時、「段取りは大切」とよく言われました。その時は意味が理解できなかったのですが、自分が継ぐようになって初めて先代の言っていたことの大切さが理解できるようになりました。このように現場から得ることは多いので、学ぶ心を忘れずにいます。