一雄さん
一番は「信頼」ではないでしょうか。親父が57年前に取手に来て以来、続けさせていただいています。2000年から私が引き継いでいるのですが、地域の皆様との関係性を築いてこられたと思っています。電話がかかってきて「毎日新聞でございます」と話すと「小沼さんですよね」と言ってくださることがあります。「小沼」という名前が浸透していることがありがたいです。
昔、お袋によく言われたことがあります。「店の中にいても仕方ないぞ。町に出て顔を売ってこい!」「遊ぶのなら町の中で遊んで来い!」って。最近は国内産キクラゲなどの物販も行っているのですが、「間違いないものを届けてくれる」と思っていただけるのは、培ってきた信頼があるからだと感じています。
定子さん
この町の読者の皆様に支えられている販売店だからこそできることにチャレンジしていきたいです。ボランティア活動を続けている中で湧いてくるアイディアが商売にも反映されて来るといいのですが。
一雄さん
私たちの商売は、発行本社が作っている商品を仕入れて売るのが基本ですが、間違いなく厳しくなると思います。紙の媒体は無くならないと言われていますが、購読層は45歳以上が厚いので、購読者は確実に減っていきます。若い層に仕掛けないといけないと感じています。私たちの強みである地域の人たちとの信頼関係、関係性を活かして、新聞を読んでいる人たちはもちろん、読んでいない人たちにもアプローチできる可能性がありますので、地域の人たちのニーズに応え続けられるようにしていきたいですね。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
一雄さん
東京・上野までも近いですし、既存でやっておられる方々も温かい人が多く環境的に良い街だと思います。私たちも協力体制は作れますので、街の活性化のために、いろいろトライしていただければと思います。
定子さん
起業の応援として、小沼新聞舗が毎月1日に発行しているミニコミ誌『Toride Mainichi』でご紹介させていただきたいと思います。まずは、知ってもらうということが大切ですね。今、自分が踏み出せる一歩を歩きだして下さい。