工務店として独立して8年になるとのことですが、周りの起業家で成功している人ってどのような人が多いとお感じですか?
やっぱり「人柄」じゃないですか。商品云々じゃないなと感じていますよ。たとえ、商品が良くてもね。そう感じています。
若いころ、日雇いの職人のアルバイトに行っていたんですよ。そして20歳の時ですかね、すごい偉そうな設計士さんがいてね。日雇いの肉体労働よりも、そっち側の世界に行きたいなと思ったんです。反発心かな。
そこから、昼は働きながら、夜は専門学校で勉強したんです。当時、ちゃらんぽらんだったんですけれどもね。専門学校を卒業して工務店に務めました。
独立を考えたのは入社して1、2年経ったころかな。組織って、お金お金しちゃうんですよね。予算を考えて、臭いものに蓋をしちゃうとかね。「それ、違うな。自分だったら絶対このようにしないな」と感じていても、変えられないことがあったんです。
納得のいかないことが多かったんですね。それで独立を考えました。曲げられないものはありましたね。
街を作りたいですね。自分のデザインで統一した街並みを作りたいんですよね。小っちゃくてもいいから。日本って、ごちゃごちゃしていて統一感がないので。取手でそういうのが実現したら最高ですね。
これから起業する人、独立する人にエールをお願いします。
仕事をまじめにやってきた人であれば、そんなに高い壁と思わないで、起業も転職するのと変わらないくらいの気持ちでできると思うんですよね。
僕も怖かったですよ。ずっとサラリーマン家庭で育って、ずっとサラリーマンをやっていたので、毎月決まった日に給料が入らないのは怖かったですよ。でも何とかなりますね。やる気さえあれば。エネルギーがあれば大丈夫。その先には、必ず成長がありますから。