私は、千葉県松戸市で、理髪店を経営する両親の元で育ちました。自分も同じ世界を目指そうと決めた時は、両親は猛反対。しかし、自分にはこの道しかないと思い、理容師の専門学校に進学。卒業後は、埼玉県の理髪店で修業を積みました。
理髪店は独立しないと収入を増やすことが難しいので、「30歳になったら店を出したい」と目標を立てました。そして今から5年前、計画より1年早く、29歳の時に取手市本郷に自分の店を構えることができました。ただ、正直に言うと、土地勘のない茨城県に店を構えることには多少の不安がありました。今では幅広い世代の地域の方たちと、仲良く交流をさせていただいていますが。
そうなんです。「床屋」というと男性専門と思われがちです。そういうイメージを払拭するため、店内をいい意味で「床屋らしくない」雰囲気にしました。美容室を思わせるようなシンプルでモダンな内装、お子様連れのお客様にも安心してご来店いただける広いキッズスペース…。また、小さなお子様が危なくないように、余計なものを一切置かないようにしています。
今は一人でお店を切り盛りしているので、今後は技術者を増やしたいですね。理容師のハサミ技術は同業者から高く評価されていて、この技術を教えてほしいと相談を受けることも少なくありません。技術者をただ増やすのではなく、自分の手で一から育てたいと考えています。
「その日、その日を楽しんでいこう」
「明日自分がどうなっているか」なんて誰にも分からないことです。だから後悔しないで過ごすことを心掛け、この言葉を大切にしています。事業計画を立て、その目標に向かって邁進しています。自分の将来は自分で切り拓いていきたいですね。