兄弟3人でパン屋をされているとのことですが、なぜパン屋を始めようと思ったのですか?
パンをやっていたのは僕だけなんですよ。2つ上の兄は料理、4つ下の弟はお菓子を作っていました。最初、兄と「自分たちでお店をやりたいね」という話をしていて、弟もお菓子をやっていたので3人で一緒にやろうということになりました。パンだったら、料理にもお菓子にもつながるので、パン屋にしたんです。
でも最初はパン屋さんとは謳いませんでした。パンなどの商品を提供するだけではなく、来店して楽しんでいただけるお店にしたいという思いがあるんですよ。
お客様の生活の一部になれたときでしょうか。朝起きて、ここの食パンを食べて、仕事に行く。お客様の1日のルーティンにしていただけていると、とても嬉しいですね。僕らの作っているパンでお客様の朝が始まるというのは素敵なことではないでしょうか。ただ、パンは気温や湿度、天候などによって変わるんですよ。毎日来られるお客様の期待を裏切らないようにしなければいけませんね。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
自分のやりたいことを明確にすることが一番かなと思いますね。こうしたいという思いがないといけませんね。他の人に言われて動くのではなく、自分の中で揺るがない意志を持つことです。
また、僕らは3人でやっていますが、それぞれの足りない部分を補いながらやっています。僕はパンのことだったらわかるけど、料理のことはわからないので兄を尊重します。僕ら3人はこのようにやっているので、良いバランスを保てているのかなと思います。でも、ここまで来られたのは3人だけの力ではなくて、いろんな人たちの力もお借りしてのことです。全部のことを1人ではできませんから。頼れるところは頼る。弱い部分を補う。周囲とそのような関係を築くことも大事だと思います。