2021年2月27日(土)、取手市制施行50周年記念となる今回も地域密着・市民参加型のビジネスプランコンテストとして「起業からまちを元気に」をテーマにMatchみんなのビジネスプランコンテストを開催いたしました。
毎年100名近い市民の方に市民審査員としてご参加いただいているMatchみんなのビジネスプランコンテスト。本来であれば今年も、前田建設工業株式会社様のご協力によりICI総合センターを会場に市民の皆様にご参加いただいての開催を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症の影響を鑑み、オンライン開催&生配信という新しい形式への挑戦の機会となりました。
学生部門30名31プラン、市民部門14名16プランのエントリーがあった今回。事業計画書やプレゼンテーションの審査を経て、ファイナル審査に残った学生部門5組、市民部門5名のファイナリスト達は、この日のためにエントリーからファイナル審査まで、オンラインを通じたセミナーや画面越しでのプレゼンテーション対策にチャレンジしながら、3カ月に渡り発表の準備をしてまいりました。
ファイナル審査会当日に生配信したアーカイブ動画はこちらからご覧いただけます。
【URL】https://www.youtube.com/watch?v=BmqdCX02ue8
ファイナル審査会は主催・取手市を代表いたしまして、まちづくり振興部長 野口 昇様に開会の挨拶を頂戴し、小村悦子さん司会のもと執り行いました。
ファイナリスト一覧
学生部門
池田 利基 | DataCast: 自治体・NPO における教育支援活動のデジタルトランスフォーメーション |
---|---|
梅澤 健太
内田 貴大 |
世界中の食事と景色を一か所で楽しめるVRレストラン |
大平 隼也 | 葬儀の簡易化 直葬に特化した葬儀 |
鈴木 栄詞 | 耕作放棄地活用事業 |
藤木 幸太 | 誰でも簡単にスマホで3Dプリント! |
※敬称略・50音順
市民部門
宇野 あゆみ | 子どもの想像力は演劇で!「ちゃいるどあどばいざー」育成コーチングと ワークショップ |
---|---|
岡本 佳子 | ママと子どものための刺繍雑貨専門店 ~選べる刺繍で特別な想いを贈れる店~ |
國府田 克也 | DIT(Do It Together)事業 ~Do It Yourself 発、女性の新しい働き方 着~ |
田室 寿見子 | カラフル・コミュニティ・サポート ~多様な文化を持つ人が住みやすいまちに~ |
馬込 淳 | 法人向けストレスデータ【見える化】システム『健康ログ.jp』 ~1人分月額1,000円のスマートバンド付きサブスク型健康経営支援サービス~ |
※敬称略・50音順
●審査委員:
前田建設工業株式会社:インキュベーションセンター長 岩坂照之様
流通経済大学:経済学部学部長及び学長補佐 吉村聡様
筑波大学:国際産学連携本部教授 尾内 敏彦様
取手市商工会:理事 大野操様
女性部部長 武田恵子様
取手市:産業振興課課長 海老原輝夫氏
Match:代表理事 吉田雅紀
●審査項目:
【学生部門】地域貢献度、新規性、継続性、実現可能性、成長性、プレゼンテーション性の審査基準で選考。
新規性・成長性・プレゼンテーション性に加重。
【市民部門】地域貢献度、新規性、継続性、実現可能性、成長性、プレゼンテーション性の審査基準で選考。
地域貢献度・継続性・プレゼンテーション性に加重。
●最優秀賞 市民部門
岡本 佳子さん
「ママと子どものための刺繍雑貨専門店 ~選べる刺繍で特別な想いを贈れる店~」
<コメント>
この度はこのような素晴らしい賞をいただき、大変嬉しく思います。私は1年前に取手市に引っ越してきました。そして、行政書士補助者として働き始め、業務を通じて起業というものに興味を持ち始めていたころに、瀕死のはちわれ猫を拾いました。病院で命は数日と言われていた猫ですが、生き延びて「なんと、奇跡を呼んだのか」と驚きました。調べてみると「はちわれ猫は商人にとって縁起の良い猫」と言うことを知り、これも何かの縁と思い「何か商売を考えてみよう」と、このコンテストに応募したのがきっかけです。
今まではデーターを分析し、それをもとに社内プレゼンをすることはあっても、事業の良い点や強みを自分で考えて、外部へプレゼンすることは初めてでした。もちろん、事業報告書を書くことも、です。講師、審査員の皆様からアドバイスをいただけたことで、最優秀賞へつながったと考えており、私一人の力では成し遂げられなかったでしょう。猫から始まった縁は、最終的にはコンテストに関わった方々との素晴らしい縁に広がり、起業する勇気をいただけました。このご縁を大切にし、茨城県取手市発祥の刺繡雑貨専門店の開店へ繋げていけたらと思っております。
「刺繡雑貨専門店」のWebサイトhttps://hachiware.japanasia.tokyo/
●最優秀賞 学生部門
池田 利基さん
「DataCast: 自治体・NPO における教育支援活動のデジタルトランスフォーメーション」
<コメント>
自分の生まれ育ちに思うところがあり、大学院に入ってから自治体等の教育・福祉支援の現場に身を置くようになりました。その中で、現在の支援の在り方は非常にもったいないことになっている、と感じました。統計学や科学論文を読み慣れた自分には、一枚絵を俯瞰するためのパズルのピースがまだ足りていないように見えたんです。だから、どのような教育・福祉支援が、どのような意味を持つのかを、データや科学的根拠によって示して社会に発信していくと決めました。「根拠に基づく教育・福祉支援を全国に普及させる」「生まれによって生じる資本の格差が存在しない社会をつくる」私が事業を立ち上げた時から、これらのビジョンを掲げています。大きな旗をかかげて振り続けるのは辛いことですが、旗が大きければ大きいほど遠くに居る人からも見えるのだと信じています。たとえ心身がぼろぼろになろうとも、この手はきっと離せません。今回のコンテストを通じて、改めてそう思わせていただきました。審査員や事務局の方々にお礼申し上げます。弊事業を大きくすることで恩返しをしていきたいです。
●優秀賞 市民部門
馬込 淳さん
「法人向けストレスデータ【見える化】システム『健康ログ.jp』
~1人分月額1,000円のスマートバンド付きサブスク型健康経営支援サービス~」
<コメント>
この度は創業スクール、ビジネスコンテストと参加の機会をいただき、本当にありがとうございました。
【健康ログ.jp】というサービスは、コロナ禍におけるストレスケアを社会全体で必要なサービスとして認知・浸透させたいという思いからスタートしました。感染対策や経済的補助などはある程度なされているものの、前年よりも自殺者が増えたというニュースに見られるように、感染・不況・同調圧力・行動制限などは結果的に個人の大きなストレスとなっているのが実状です。職場や地域、そして社会全体で個人のメンタルケアの重要性を共有するためにも、今後もサービスのリリースに向けて、皆さまのお力をお借りできればと思います。5年後なのか10年後なのか、スコア化された心身データが一定レベル社会に浸透した時、ブラック企業でメンタルをやられるケースがなくなったり、仕事上の人間関係の在り方も大きく変容するのかもしれません。そんなイメージ(妄想!?)を掻き立てつつ、日々精進しようと思います。
●優秀賞 市民部門
宇野 あゆみさん
「子どもの想像力は演劇で!「ちゃいるどあどばいざー」育成コーチングと ワークショップ」
<コメント>
初めてビジネスコンテストに挑戦しました。事業計画書から苦戦し、セミファイナルでは初めてのプレゼンテーション、しかもオンラインということで「どう話したら伝わるのか?」「どういったスライドが分かりやすいか」に重点を置いてプレゼンに挑みました。審査員の皆様からのご意見を伺うことが出来、貴重な体験となりました。「自分には難しいかも」と躊躇せず、チャレンジしてみてよかったです。優秀賞という栄えある賞を頂きまして誠にありがとうございました。
●優秀賞 学生部門
大平 隼也さん
「葬儀の簡易化 直葬に特化した葬儀」
●優秀賞 学生部門
梅澤 健太さん/内田 貴大さん
「世界中の食事と景色を一か所で楽しめるVRレストラン」
<コメント>
はじめに、このような貴重な経験をさせて頂きままして誠にありがとうございます。
同じ学生でありながら多岐にわたる着眼点やアイデアを聞かせて貰いましたし、質問をしてくださった社会人ならではの視点を持った意見、大変参考になりました。本番中も的を射た質問やアドバイスに何度も何度も頷き、一緒に発表に参加したメンバーと苦笑いを交わすこともありましたが、今回優秀賞という素晴らしい賞を頂きまして大変嬉しく思います。このビジネスプランコンテストを通じ、普段生活している中では目につきづらい、社会が抱える深刻な問題に気づくことができました。改めまして、今回は大変ありがとうございました。
●前田建設工業(株)ソーシャル賞 市民部門
田室 寿見子さん
「カラフル・コミュニティ・サポート ~多様な文化を持つ人が住みやすいまちに~」
<コメント>
「Match創業スクール」を受講していた時はコンテストに応募する気持ちなど全くありませんでしたが、講座終了後に自分が何もしなくなりそうな気がして、修了試験代わりに軽い気持ちで挑戦することにしました。しかし取り掛かってみると、起業で自分の 「 したいこと」と「出来ること」の違いに悩んだり、「本当に起業出来るのか」と葛藤したりと、ファイナルに向けて信じられないくらい緊張とストレスが増幅し、終わった時にはヘトヘトになっていました。年齢的には人を審査する側に立つことが増えてきましたが、コンテストでは初心に立ち返り、「何者でもない」自分のプランや思いについて審査され、フィードバックをいただいたことは、今後の人生を考える上でとても貴重な体験になったと感じています。また他の応募者の方々にも触発され、特に学生部門の方々の新鮮な感性とひたむきな情熱から大いに刺激をいただきました。私の起業プランは今後どうなるのかまだわかりませんが、こうした素敵な出会いの場を運営して下さった皆様と、素晴らしい助言を与えてくださった講師・審査員の方々に心から感謝いたします。
●前田建設工業(株)ソーシャル賞 学生部門
鈴木 栄詞さん
「耕作放棄地活用事業」
<コメント>
この度はビジネスプランコンテストに参加させていただきありがとうございました。オンラインでの開催でしたがやはりとても緊張しました。緊張してパソコンの操作に手間取ってしまう場面もありましたが、なんとか練習の成果を発揮できてよかったです。今回で2度目の出場となりましたが、人前で発表するのはなかなか慣れません。人前で自分の意見を発表する機会があまりない私にとってはとても良い経験になりました。今回は前田建設工業株式会社ソーシャル賞をいただき、光栄に思います。この栄誉は私個人の力ではなく、これまでに自分を指導して頂いた先生や諸先輩方のお陰であると実感しております。今後もより一層努力していきたいと思います。ありがとうございました。
●入賞 市民部門
國府田 克也さん
「DIT(Do It Together)事業 ~Do It Yourself 発、女性の新しい働き方 着~」
●入賞 学生部門
藤木 幸太さん
「誰でも簡単にスマホで3Dプリント!」
携わってくださった皆様、本当にありがとうございました。最後に、ファイナリストの皆様本当におつかれさまでした!これからの皆様の益々のご活躍、心よりお祈りしております。