第6回match社長塾には、海老原屋根工事/海月めだか代表の海老原大介さんにご登壇いただきました。海老原さんは、お父様である先代から事業を引き継ぐ形で社長としてご活躍されております。屋根工事というお仕事は、なんと10歳の頃からお手伝いをされていたそうで、まさに驚くべき英才教育を受けてこられたことが伺えます。

 

学生時代には、稼業の手伝いに加え、3つものアルバイトを掛け持ちするというパワフルなお人柄を持ち合わせていらっしゃいました。さまざまなアルバイトを経験される中で、屋根工事をはじめとしたモノづくりが好きだと感じるようになったとのことです。

 

例えば、整備士のご友人とともに、自分たちの車のメンテナンスを行うなど、非常に多趣味で充実した生活を送られていたそうですが、その中でも特に熱帯魚の飼育が長年の趣味だったそうです。ところが、東日本大震災の際、家の中の大きな水槽が地震の揺れでほとんど水がこぼれ出してしまうという大惨事が起き、家族の反対もあり、熱帯魚の飼育を断念せざるを得なかったとのことです。

その頃、ちょうどめだかブームが始まりつつあり、熱帯魚の飼育を通じて知り合っためだか業者さんから、12〜3種類のめだかを預かることになりました。約半年後には、なんと1万匹にまで増やすことに成功したそうです。しかし、残念ながらその頃は報酬が全くなかったため、一念発起され、「自分でやってみよう」と決心され、海月めだかを立ち上げられたのだそうです。
海老原さんは、持ち前の器用さと粘り強さを活かし、自宅敷地内に次々と水槽を増設され、品種改良にも力を入れ、最初は70種類だっためだかが、数年後には100坪の敷地に700個もの水槽を設置するに至ったとのことです。

 

では、そもそも海老原さんは、めだかの養殖を趣味ではなく事業として取り組む決意をどのようにされたのでしょうか?ご自身で自問自答した結果、足りない部分として「口下手で、コミュニケーション力が不足している」と感じられ、接客業に挑戦しようと決められたそうです。元々、屋根工事業では直接お客様とやり取りをする場面は少なかったため、今後はその部分も重要だと感じられ、地元の消防団や商工会に参加するなどして、人と接する機会を増やし、コミュニティ力を向上させる努力をされてきたそうです。

屋根工事業についても手を抜かず、作成されたチラシを実際にご自身の目で見て、必要そうなお宅にポスティングを行うなどして、きめ細やかな対応をされています。また、海月めだかでは、めだかを直接購入される際には、極力ツガイで卵を持っている個体をお渡しされるそうです。繁殖の機会が増えるよう、お客様の利益を考えたご配慮が素晴らしいと感じました。
心温まる素敵なお話をありがとうございました。

協力:起業家のための共学共創コミュニティ*とりでコネクテッド
レポート:松尾紀子

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