6/10 【第1回】一般社団法人とりで起業家支援ネットワーク理事 吉田雅紀
テーマ:好きを仕事にすることはすべての人にとって最良の選択である

第1回の登壇は、一般社団法人とりで起業家支援ネットワークの理事でもあり、中小機構 よろず支援拠点全国本部よろず支援拠点サポーター、株式会社リスタートスタイル 取締役会長の吉田雅紀氏です。
自身の起業・成功・失敗・再生を土台に起業コンサルタントとして起業一筋!を信念に、精力的に様々な活動をされています。
今年度は講師・参加者の全員がテーマに対してディスカッションを行う参加型のセミナースタイルです。
テーマに対して、肯定側は前提条件をつくる―中間ミーティング(作戦会議)―根拠の時間(意見を発表する)―ジャッジタイム―全員で考え意見を述べる時間―までが一連の流れです。
「好きを仕事にすることはすべての人にとって最良の選択である」をテーマに、肯定するチームA・否定するチームB・審査判定するチームCと3つのチームに分かれます。
自分の意見と違ったチームに入った場合でも、与えられた立場で議論を展開することが必要なため、自分の主観を述べないことを前提にランダムにチーム分けをします。
A・Bそれぞれ意見する時間は決まっており、「立論」「質疑」「反駁」と議論を進め、最終的にCがどちらの意見が理論的であったかで勝敗を判定します。

「好きな会社に入る、今の仕事を好きになる、好きなことで起業する」これらの3つの前提条件の設定が秀逸であり、否定チームがこれに対して打ち返せていないこと。
主張がクリアで分かりやすかったこと。
審査判定チームは、この2点の理由から満場一致で肯定チームに勝利判定をしました。
否定チームには、対する意見の明確さと別の視点から論点に迫ることができれば、より勝利に近づけたのではないかとの総評がありました。
本セミナーのポイントであるディベートで養われる「身に付くスキル」
・論理的に物事を考える能力
・自分の意見を効果的に人に伝える能力
・積極的に傾聴する能力
・対立する側に立って、物事を考える習慣がつく

1つ1つの言葉を定義付けし、すべてに矛盾がないかの分析と、どの視点から物事を捉え結論を導き出すかが重要であるとの講評に、より得心がいく起業選択に繋げられるようなヒントに満ち充実したセミナーであったのではないでしょうか。
Reported by:Matchとりで スタッフ