
12/12 【第4回】みんなで考えよう!起業家の価格戦略 ~低価格で攻める?高価格で勝負?~
第4回は、2024年に中小企業診断士・行政書士として独立され、一般社団法人起業支援プロフェッショナル協会 会員の箱山 玲氏によるご登壇です。
2024年に中小企業診断士・行政書士として独立。起業家を対象に、契約書や行政手続きなどの「しくみ」づくりと、収益計画や資金調達といった「お金の流れ」を両論とする支援に取り組まれています。
起業家にとって「価格の決め方」は常に頭を悩ませるテーマ。
安くすれば顧客を獲得しやすい一方で利益は薄くなり、高くすればブランド力や収益性は高まるものの購入のハードルが上がる。
起業家はどのように価格を決めるべきかを考えディスカッションするべく、積極的に発言することや意見することが受講成果を最大化することだと呼びかけられ、セミナーがスタートしました。
1. 各自に配付された3つの項目に分かれたワークシートをもとに、2つの価格設定の立場に分かれ、個人ワーク/グループワークを行う
①私のビジネス価格戦略 ②起業家の価格戦略(値決めの基準) ③価格検討シート
・デイスカッションシート1-キーワードの設定
・デイスカッションシート2-開業から5年目くらいまでを想定し設定


2. 各グループで価格の決定から提示、その価格戦略から値決めの基準を考えディスカッションする
a. 低価格で攻めるグループ
b. 高価格で勝負するグループ
チームa:先ずは期間限定キャンペーンとして価格設定を試みる。それが、低価格戦略とうたってよいかは疑問であるが、様々な要素があったなかで顧客は選択すると予想し、継続的な動向の注視により競争優位性の確保に努め始めから価格を上げない設定。
チームb:高価格をキーワードに、ブランドの個性化と差別化を図る。あわせてマーケティングツールであるSNSを駆使し、ニーズスコアから効率的に顧客獲得に繋げる。それにより顧客への付加価値の提供で市場シェアを拡大し利益を最大化することに期待した設定。
3.セミナーの結論
起業家は「高価格」で勝負すべき
利益を確保するには、価格をコントロールするのが最も近道だからという理由に基づく
高価格で勝負する方法は、安さの競争から降りる「決断」と誰にどんな価値をどうやって提供するかの「設計」この2点が価格戦略の本質
顧客は商品を買わない。未来を買う‐価格戦略の本質は、顧客にとっての未来の価値をどのように定義するかだと言える
箱山氏の柔らかな雰囲気により、終始和やかにセミナーが進められていました。
参加者が自分の考えを整理すると同時に、異なる視点からの気づきと明日から活かせるヒントを得られる貴重な機会であったと思います。
「誰もが力を発揮し、自分のフィールドで輝ける世界をつくること」が自らに課したミッションであるとお話されていたことが印象的でした。
以上

Reported by:一般社団法人とりで起業家支援ネットワークスタッフ



