2018年12月20日

 

~飼い主さんの気持ちに寄り添う老犬介護を~

 

【ゲスト社長】株式会社ゆるやか 天ヶ谷 桂子さん

https://www.yuruyaka.co.jp/index.html

今回ご登壇いただいたのは、株式会社ゆるやか 天ヶ谷 桂子さん。

天ヶ谷さんは45年前、18歳まで長生きした愛犬を亡くしました。晩年には寝たきりになり、当時は実父の介護とも重なって、精神的にも体力的にも限界の毎日でした。しかし、愛犬が亡くなった後「もっとあの時、手を掛けてあげられたら良かった」と後悔し、「老犬ホーム」の必要性を痛感したと言います。

その経験から、201711月に「老犬ホーム・ペットホテルゆるやか」をオープン。お店の経営と並行して創業セミナーを受講。「第2Matchみんなのビジネスプランコンテストで優秀賞を受賞しました。

「今はまだ『老犬ホーム』という言葉を知らない方がたくさんいるので、老犬の介護をする場所があることを知っていただきたい」と語る天ヶ谷さんにご登壇いただきました。

 

 

■佐貫駅の駅前に老犬ホームをオープン

龍ケ崎市にお店を出したのは、なかなかお店が見つからず、ようやく見つかった場所でした。最初は住宅地や駅前などの人が集まる場所ではなく、畑の真ん中などの少し離れたところを探していたのですが市街化調整区域や特例地域でなかなか見つからなかったんです。

そこで居抜き物件を探したところ、現在の駅前の物件になりました。

 

 

■飼い主さんの心に寄り添う老犬ホームを

去年の113日にオープンしたので、1年ちょっとになります。周りからは反対の声はあっても「大丈夫」の声はなかったのですが、創業セミナーで吉田さんに「いいんじゃない」と言っていただけたのが心強かったです。

初めは老犬ホームだけのつもりだったのですが、駅前のこともあってペットホテルもはじめたんです。それがいまではペットホテルの預かりがメインになってます。

 

オープンして間も無く、老犬の看取り預かりに来てくれた方がいました。飼い主さんは高齢で入院することになり、ご主人も亡くなっていて子供もいない、ワンちゃんが唯一の家族の方でした。

飼い主さんは「この子がなくなったら埋葬までお願いしたいです」と言われました。老犬をお預かりする際は必ず獣医さんに診てもらうのですが、「この子は1週間くらいしかもたないかもしれない」と言われました。それから2週間後にワンちゃんが亡くなったのですが、預かってすぐお別れなのかな、と思うと空しいものを感じました。その時はじめて、素敵なお仕事よりも少しむなしいお仕事かな。と思いました。しかし、飼い主さんが「ゆるやかさんができたおかげで、安心しました」と言っていただけたので飼い主さんの心の拠り所になっているんだと嬉しく思いました。

 

オープン当初は木曜日が定休日だったのですが、休みの日も預かっているワンちゃんの世話や散歩などでお店に来ているので、どうせ働いているならと年中無休にしました。今後は働いているスタッフのためにも、人を増やすなど休みをしっかり取れる体制を作っていきたいと考えています。

 

 

ファシリテーター:フリーアナウンサー 小村悦子

写真・レポート:宇津井写真事務所 宇津井志穂

 

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