取手や千葉、東京で活躍するアーティストの知念ありささんと、教職の傍ら音楽活動を行う五木田洋平さん。普段から仲良しのお二人にトークしてもらいました。読めば別世界の住人のように思えるアーティストも身近に感じられるかも!

  知念 ありささん

1987年生まれ。ロンドン芸術大学卒業、2012年に東京芸術大学先端芸術表現専攻修士課程修了、2016年に同校博士課程修了。釘と糸で幾何学模様などを描く糸かけストリング・アートと点描画の技法を用いた作品を展開。現在、東京芸術大学先端芸術表現科教育研究助手も務める。

五木田 洋平さん

1985年生まれ。中学時代からギターに親しみ、高校、大学はバンドで活動。卒業後は、エレクトロニカやハウスをメインに楽曲を制作し、動画サイトやネットレーベルを通じて発表。さまざまなアーティストとのコラボレーションも多数行う。本職は私立小学校の教師。

発信することも大切なプロセス

五木田さんPCで曲作りを始めたのは約7年前。音楽系SNSにアップした楽曲が、たまたま大阪芸大の卒業制作に使われることになって。
知念さんすごい!
五木田さんその作品が学科賞を取ったり、TOHOシネマズ学生映画祭のオープニングを飾ったりしたことで、活動の幅が広がりました。
知念さん私、アート活動って作品を生み出すのはもちろん重要だけど、発信も重要だと思ってるんです。自分の活動を人に知ってもらうことで、何かのときに思い出してもらえたり、自分からも声を掛けやすくなる。
五木田さん分かります。今年の夏休みは時間が取れたので、週一ペースで動画サイトに楽曲をアップしていました。そしたら、ありささんから声が掛かって…。
知念さん作品作りの過程を動画にしたいと考えていて、音楽どうする?となったときに、五木田さんのことが頭に浮かんだんです。最近曲をアップしてたなって。
五木田さんあれがなかったら、ありささんとのコラボも、今日のこの場もなかったかもしれない。
知念さんSNSも手段の一つだけど、人とつながることで新しいきっかけやアイデアが生まれるのが面白いですよね。

アーティストは「特別」じゃない!

五木田さん実は過去に、ビジネスとして音楽を捉えてしまって、全然作れなくなったことがあるんです。ありささんはどうですか?。
知念さん葛藤した時期もありましたが、今は受け手が喜んでくれたらOK!という気持ちが大きいです。気に入って買ってくれた人は、私よりずっと長い時間を作品と過ごすことになるし、次の世代へ受け継がれるかもしれない…。時空を超えて誰かのそばにあるってすごいことですよね。
五木田さん確かに僕も、離れた場所や知らない誰かと会話ができるのが音楽を作っていていいなと思う点です。でも「これはイケる!」と確信したものが、ふたを開けてみたらそうでもないということってない?(笑)
知念さん逆に誰も欲しがらないだろうな…というものが、意外とウケたり(笑)。
五木田さんだけどそこを分析し始めると楽しめなくなりそう。やっぱり最後は自分の感性を信じるしかないのかも。
知念さん悩みつつ…ですよね。全てを捨てて制作に没頭してると思われがちですが、そんなことはなくて。私は子育てしながら活動してるいるし、子どもたちがいるから続けられる。
五木田さん僕もクリエーティブな作業は特別なことではないと思ってます。教師をいう仕事も大事だし、曲作りも好き。
知念さん作品を通じて人をコミュニケーションを取れるのも魅力ですよね。
五木田さんいろんなクリエーターと出会えたことで、多様な感性があることを知りました。教育の現場でもそこは大切にしていきます。
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