第1回社長塾では、株式会社みらいの代表取締役社長、阿部直樹氏にご登壇いただきました。
阿部社長はこれまでの経験や学びをもとに、起業した動機や社長を目指した背景についてお話しいただきました。
阿部社長は学校卒業後、ディーラーで営業経験を積んだものの車に特別な興味があったわけではなかったそうです。しかし、自動車を販売することを続けている内に営業という仕事に馴染んでいったそうで、同時に自動車業界の構造がいろいろわかってきたそうです。徐々に商売の感覚も身についていき、自動車販売よりも保険販売の利益を上げる仕組みの方が会社として成長できることに気づき、20代後半に転職を決意。保険販売を通じて自動車業界と関わるようになりました。当時の保険業界には研修生制度というものがあり、研修期間の3年間は給料を得ながら保険の知識やスキルを磨くことができたそうです。
その頃から地域社会との関わりも大切にしようと商工会に所属したことが、仕事もプライベートも大きな変化をもたらしたとのこと。商工会が催すお祭りや地域活動などにも積極的に参加することで、自己成長だけでなく仕事の広がりにもつながり、ひいては会社の売上にも自然とつながっていったと、商工会に所属することのメリットを参加者へ説明してくださいました。「仕事はやっぱり人と人のつながりが大切で、そこで育まれる人間関係が長い目で見れば人生を助けてくれる」そう語る取手大好きな阿部社長でした。
阿部社長は社員のしあわせを第一に考えたいと、社内でのコミュニケーションづくりも工夫しているそうです。社員には「マンダラート(オープンウィンドウ64)」という社員同士が互いの夢や目標を可視化できるツールを活用されており、阿部社長自らが実際に書いたマンダラートをスライドに映し出して事例紹介してくださいました。社員一人ひとりが自己の存在意義を見出し、自らを活かせる環境を提供することが社員のQOLにつながるとおっしゃり、阿部社長の社員に対する愛情が感じられました。
現在は商工会の壮青年部部長を務められ、取手の起業支援活動強化を考えていた折り、社長塾登壇のオファーがあったとのことです。そこで、今年(2024)11月の社長塾は、商工会壮青年部とMatchとりでのコラボで、会場を取手ウェルネスプラザに移し大規模に開催することを企画しています。先輩事業者と起業家との交流会も開催予定で、集まった創業前後の人たちが互いのつながりを深め、取手から何かが始まるプログラムにしたい、取手から起業家の熱を発信したいとの意気込みも語ってくださいました。これからも阿部社長の地域への情熱が取手の未来を明るく照らしていく、そんな印象を抱くインタビューとなりました。
阿部社長、ありがとうございました。
協力:起業家のための共学共創コミュニティ*とりでコネクテッド
レポート:柳葉崇志