廃業にも「作法」あり

今回は「特別編」として、Matchー46編集長でもある一般社団法人とりで起業家支援ネットワーク理事・吉田とスタッフの佐々木が登場。起業に失敗したらどうなるの?廃業の経験を持つ2人がリアルな心情を語ります!
吉田 雅紀さん

大学卒業後メーカーに就職。1984年に独立し、ベビー用品のショップを大阪・南千里にオープン。最盛期には12店舗(フランチャイズ含む)まで拡大するが96年に廃業。99年よりベンチャー・サポート・ネットワーク(現・あきない総合研究所)代表取締役。2016年より一般社団法人とりで起業家支援ネットワーク理事。

佐々木 しづかさん

秘書や生花店スタッフを経て、2016年3月に飲食店をオープンしたものの、17年4月に譲渡という形で手放 す。その経験から起業家を応援したいと、17年5月より一般社団法人とりで起業家支援ネットワークに入社。対談後の11月4日に第二子出産!

 

失敗から学ぶことが成功の早道

佐々木さん:起業したのは約2年前。私自身がワーキングマザーだったこともあって、「手作り総菜の宅配サービス」にニーズを感じました。そこで弁当宅配も行う飲食店を開業したんですが…。
吉田さん:1年でやめてしまったんやろ。
佐々木さん:当初は一緒に立ち上げた人間がいて、私が営業、その人が調理を担当するつもりが、オープン直前に私独りになってしまって。すぐに立ち行かなくなりました。
吉田さん:銀行からの融資は考えなかったの?
佐々木さん:私は料理が苦手なのでそのビジネスを続けることが無理だったんです。今思えば、自分ができないことで起業して、パートナーをアテにしてしまったのがよくなかった。
吉田さん確かにぼくがベビー用品の市場に食い込めたのは、前職で培ったマーケット知識があり、得意分野だったから。それと共同経営はうまくいかないことが多い。経営者は1人が鉄則、スタッフとの主従関係はっきりさせておくことが大事やな。
佐々木さん:吉田さんが廃業を決意されたのはいつごろだったんですか?
吉田さん6年目くらいで薄々「あかんな」って。でもたくさんの人が関わってるから簡単に「おしまい」というわけにはいかないやろ。9年目に廃業を決意して、それから3年かけて会社を縮小していった。廃業するときは迷惑がかかる範囲を最小限に抑えるのも重要ですね。
佐々木さん:1年前の私は廃業したことを恥ずかしいと思っていましたが、吉田さんのそばで働くうちに、失敗は悪いことではいと気付くことができました。吉田さんは廃業当時どんなお気持ちでした?
吉田さんさすがに自信喪失や。でも偶然知った中小企業診断士の資格勉強を始めたら、知識欲が芽生えて、大学院に入学。そこで「起業の失敗」について研究していたら、旧友から誘われて企業コンサルをすることに。それが今の会社を起こすことにもつながりました
佐々木さん:失敗したのは、その人「個人」が悪いんじゃなくて、きっと「やり方」が悪かった。そこから学んだことを生かして、何度でもチャレンジすればいいんですよね
吉田さんそう、一部の天才を除いて、人は失敗から学ぶもの。失敗を他人や世の中のせいにせず、自分の中に原因があると思わなあかんのです。一見無駄に思える経験や知識も、必ず後々役立つし、回り道を恐れないでほしいな
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