第13回社長塾&交流会
ゲスト:伊太利庵ボーノ シェフ 佐藤昌弘 氏
ファシリテーター:フリーアナウンサー 高木圭二郎 氏
今回からファシリテーターの高木さまの進行をお願いし、会場のスタイルを変えて佐藤様を含め、ご参加いただいた皆様と2重円卓で行いました。
「綺麗事は言わないよ!!」佐藤さまは歯に衣着せぬお話し口調でスパッと始まりました。
職人気質というかお料理の体育会系な佐藤さんですが、料理人の一歩は都内ホテルでのフランス料理から修業を始めたそうです。
ホテルでのフランス料理で技術を習得した後、横浜の日本料理のお店で和食の技術を学ばれました。
そして、ホテルでお知り合いになった先輩がイタリアンレストランを開業する際に手伝って欲しいとお声をかけて頂き、そこでイタリアン料理の技術を学ぶ修行の始まりになったそうです。
様々な分野の料理の技術を習得するのは大変だったのでは?の質問に「美味しけりゃいいんです。」その言葉から料理をすることが本当にお好きな方のだな、と感じました。
イタリアン料理店での先輩は佐藤さんに期待を持って、とてもハードに鍛えられたそうです。時には熱々のフライパンが飛んでくることもあり、余りの厳しさに料理人をやめてしまおうかとくじけた時もあったそうです。その時、その先輩「なんで辞めるの?」との言葉に「料理が好きで始めたことなのに先輩の厳しさに耐えられなくて辞めるのは違うよな・・。」とご自身の料理人としての気持ちを取り戻したそうです。
ここでの経験は料理の技術だけでなく、メンタルも強く鍛えられましたと振り返る佐藤さん。
そして、7年前に先輩のご紹介で現在のビルのオーナーさんと出会い、取手駅東口駅前のビルに伊太利庵レストラン ボーノを開店されました。取手市民ではなかった佐藤さんは取手市の地域市場を調べ、メニューの価格を考えました。集客方法は、はじめは地域の情報誌に広告掲載し、その後は少しずつ口コミで広がり、リピーターの方が増えていったそうです。取手市は横のつながりが強いため、クチコミが一番の集客方法のようですが、初めていらっしゃるお客様も常連様も分け隔てないサービスの提供をしています。
7年間続けてこられた中でも、お客様がなかなかいらっしゃらない厳しい時期もあったそうです。当時、知り合いの方に「佐藤さん、愚痴っぽくなってるよ・・。」と指摘され、ご自身が良くないお店の雰囲気を作っているのだと気づかされたそうです。
それからは、スタッフはもちろんご自身も経営や料理全て含めた「お店づくり」を楽しもうと気持ちを切り替えて、どんな時も笑顔でお客様をお迎えしようと心がけていらっしゃいます。そこから、また少しづつ客足が伸び、今はお店づくりは店主だけがするものではなく、お客様が作り出してくれるものなのだと実感されているそうです。
また、佐藤さんが人を育てるお立場になって大切にされていることは?の質問に「身近な人を大切にすること。でなければ、お客様を大切になんてできない。だから、スタッフはとても大切に思っています。お客様に対して快適に過ごしていただけるよう粗相のないようにだけ指導しています。」
厳しい修行時代をご経験された佐藤さんだからこそ、人を大切にしたいとお思いになるのでしょうね。
佐藤さんが先輩から頂いた大切な言葉は
「今言っていることはわからないかもしれない。けど、続けていればいつかわかる時が来るよ。」
その言葉が今少しづつやっとわかってきた気がしますと感慨深そうにおっしゃいました。
この言葉は「見えない未来に不安もあるだろうけど、経験して行けば身になるのだよ」と私なりに解釈してみました。経営に限らず、人生においてとても大切な言葉だと感じます。。
最後に今後の目標はと聞かれると「取手での存続です。」ときっぱりお話されました。
これは、楽しい時間の過ごせる好きなお店がいつも変わらずそこに在って欲しいという常連様達からの願いでもあります。
最後まで飾らない真っ直ぐにお話しされた佐藤さん。ご自慢のパスタがいつまでも食べられますように!!
今回から新しい形で行われた社長塾でしたが、ファシリテーターさんの高木さんのお力添えもあり、スムーズに進行していました。また、2重円卓スタイルは社長様との距離が近く、また、吉田も参加されている方の輪の中に入り、その場での質問がしやすい環境でした。
その後の交流会でもそれぞれの方が名刺交換されたり、お話に夢中になって居たり、皆様に友好的な時間を過ごしていただけたと感じました。
ありがとうございました!!
**アンケートでのご意見**
● 女性 60代 佐藤さんのすばらしさに改めて気が付かされました。
● 女性 40代 いろいろと考えさせられ、気づきがありました。お話を聞けて良かったです。
● 女性 30代 とても迫力があり刺激になった。やっぱり考え方なんだな、と思った。