取手開催の今回の「新・社長塾 小村悦子の“社長!お話聞かせてください!」の登壇社長としてお招きしたのはシンガーソングライターでもあり「音楽と健康のサロン はるか堂」を経営する鈴木ミチさんでした。
鈴木さんのステージで何度も司会として共演経験のあるフリーアナウンサー小村悦子さんがファシリテーターを務めます。
「好きなことを諦めないでどんどん行動し、実現する」鈴木さんに好きなことを仕事にしてきたこれまでの歩みを伺いました!
取手市内のイベントではすっかりおなじみの歌声の鈴木さんですが、歌手としてのスタートは11年前に遡ります。当時の働き方は給与所得。インストラクターとしてスポーツクラブで活躍されていたそうです。
とはいえ、プロ志向の様々なカラオケ大会で優勝されたり、アニメ好きから秋葉原でメイドになり、自身の能力を活かし整体のできるメイドとしてTVのバラエティー番組に出演したりとメディア出演は多かったそう。当日参加者に配布した資料にはメディア出演歴がびっしり!知っている番組ばかりでした!
インストラクターとしての働き方が変わったのは2008年9月の整体院”はるか堂”の開業。屋号も大好きなアニメキャラクターから取ったメイド時代の芸名から!ここにも「好き」が隠れているんですね^^
千葉県内や取手市ではグリーンスポーツセンターなどいくつかのスポーツクラブを回って教室を受け持ち給与所得を得、そしてクラブで場所を借りて整体を行い個人事業主としての歩みが始まります。
「CDデビューして歌手になったものの最初のうちは収入が少なくて。週末は歌い、開業した整体の売り上げと給与ももらう、この働き方が3、4年は続いたんですよ。」と鈴木さん。
転機は歌手活動を知っていた方からカルチャースクールのカラオケ教室のピンチヒッター講師をお願いされたことから訪れます。歌に真剣に取り組んできたものの、講師は未経験。挑戦してみたところ、千葉県内のチェーン内で人気の教室に!
「教えるスキルを身につけたことで自分自身のレベルアップにも繋がりました。」と振り返ります。
その後2010年に音楽事業と整体事業の2本立てでやっていくことを決意。こうして”整体院 はるか堂”に加え自身のレーベル”はるか堂ミュージック”が誕生します。
さて、「芸能関係のお仕事を始める」と聞くと”売り込み” ”営業” は必須というイメージがあります。やはり現在の鈴木さんも?
「無理した営業を3年は頑張っていました。だからこそ、今は押し売りをしない、柔軟なニーズに応える”提案系歌手 鈴木ミチ”がいるんだと思います。」
参加者の皆さんも頭に「?」と疑問符が浮かんでいる様子。
福島県出身ということもあり、東日本大震災から段々と営業スタンス、考え方が変わったのだとか。
今日はこの曲を、と自分の好きな歌を提供するのではなく、誰かが必要としているもの…つまりは相手の要望やオファーをしっかりと聞いてやっていくスタイルになったのだとか。
「この感覚は商業ベースでは昨年春に閉館した赤羽の”グランドキャバレー”というお店に月に一度出演していたのですが、ステージは細かく分刻みで進み、歌のジャンルから曲数まで全て指示されていました。そこで鍛えられました。」実感のこもった言葉!加えて現在も有名プロデューサーでもある都内の師匠の元にレッスンに通っていらっしゃるそうです。
「東京は何と言っても音楽業界の中心。現在の音楽業界がどういうものなのかをきちんとと捉えて歌っているかいないかでだいぶ違うと思います。」と。
結婚を経て取手に居を構えて数年経った現在も故郷会津若松市での活動も積極的に続け、昨年2018年には会津若市観光大使を拝任。また、会津地方に伝わる赤べこ伝説を歌った「赤ベコの唄」は「ミュージック☆スター歌謡大賞」を受賞。故郷に錦!ですね^^
話しの流れでは歌手としての活動に偏りがちでしたが、スポーツトレーナー、整体師としては二十数年のキャリア。
整体は当然ながら体のことがわかってないとできません。
ひょんなことから歌の上達法を記した本を書かないか?と誘われ未経験ながらも筆を取り、リットーミュージックから「演歌の上達法とカラオケのコツ」が誕生。重版がすぐに決まり銀座山野楽器でも本をもとにしたレッスンを開催するほどヒット!
そしてこの評判が元となり、「整体」と「カラオケ」を結びつけた「歌うまさん体操」が今年発刊。やはりこちらも好評を得ているのだそうです。すごい!
来年からは本格的なプロ志向のカラオケ大会で日本一になった若手の人材と共に、日本のトップを目指すべく、ボーカルスクールと音楽事務所を全国展開していき、音楽事業の幅を大きく広げていくと!
夏休みに入ったばかり、ということもあり社長塾には「子供に夢を叶えて欲しい」という親子連れの方やお若い方の姿も!交流会には業種を問わず、たくさんの方が参加くださいました。
「就職氷河期」を経て「自分は何が好きなのかわからない」「天職は?」という若者の声がよく聞かれた90年代、2000年代。
失われた10年、なんて言葉が囁かれ、当時は好きなことも興味のあることもお金にならない、趣味は趣味、と兎角切り捨てられがちな時代でもありました。
令和になった今年、「好きだからこそ」真剣に打ち込んできた経験は、結果血となり肉となり、きちんと仕事として実績にも結びつくのだ!と勇気をいただいた回となりました。
起業家を夢見る皆さん!そして10代、20代の若い世代の皆さんも起業に年齢制限はありません!夢を忘れず進みましょうね!
ファシリテーター(聞き手)・レポート:フリーアナウンサー 小村 悦子
撮影・設営アシスタント:加藤 雅史