ご自宅でカフェをされていますが、このお店を始めたきっかけは何ですか?
以前から人が集まる家でした。気になる方には「ウチ来る?」と声をかけたりしていましたしね。子育ての話、教育、行政、健康、美容、料理、ショッピング、時には悩み事。他愛のない話に花が咲き、リフレッシュできる、誰かと話せて、いっぱい笑える場所って、必要なんじゃないかなって思ったんです。いつでも気軽に行けるところがあるって良いなぁって思ったんです。それで、自宅をカフェにしました。
一人っきりでいるより楽しいでしょう。今だからこそ、こんな時代だからこそという思いがあるんです。だからカフェ以外にも、カルチャーの企画もしていますよ。
「ここは肩の力が抜けて、リラックスできる、温かいお家ね。温々(ぬくぬく)した感じがとても気持ち良いわ」というお客様の言葉から『温々亭』としたんです。お店というより「佐藤さんち」と言って下さる方も多く、そういう所を大切にしたいですね。お家にお客様がいらしたら、エプロンは外すでしょう。それにお水は出しませんよね。だから私は、あえてエプロンはつけないし、お水じゃなくお茶にしています。お客様にとって、居心地の良い場所であること。これが、一番かな。
そういう意味では、小さいお子様には合わない場所かもしれません。どうしても「ダメ!」と言ってしまうことが多いと思います。そうすると、お子様にとっても、居合わせた他の方にとっても、居心地の良い感じにはなりませんので。小さいお子様はもう少し大きくなってからお願いします。
これから起業する方々、独立する方々にエールをお願いします。
やりたい事は、思い切ってやったら良いと思います。考えすぎると、何もできなくなるかもしれません。でも、行き詰まったときには、誰かを頼るのもありだと思いますよ。自分の苦手なところを担ってくれるスタッフや、相談できる人がいてくれる。それが、壁を乗り越える力になります。任せること、頼ること、相談できることも含めて、自分であるということで、自信をもってほしいと思います。